人間工学
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6 巻, 4 号
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  • 小木 和孝
    1970 年 6 巻 4 号 p. 167-173
    発行日: 1970/08/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    ヨーロッパにおける最近の人間工学の動向について, いくつかの特徴点をあげた. ヨーロッパではシステムへの人間の統合よりも個人をベースにしたワーク・デザインに注意が向けられており, それは生体反応が重視されている事実と関連があろう. (1) 心理生理的基準の応用がはかられていること, (2) チェックリストの開発にみるような症例診断的アプローチが重視されていること, (3) 労働生理学研究所の再建など応用生理に重点をおいた研究機関の意義が社会的に認められていること, (4) 研究者の自主的発言の機運が航空管制官作業や交代制労働の研究などにみられること, などから, その ergonomics 独自の方法論は今後も強調されていくと考えられる.
  • 三重野 博司
    1970 年 6 巻 4 号 p. 175-180
    発行日: 1970/08/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    グラフィック・ディスプレイ装置やコンピュータが真価を発するのは思考をするマン・マシンシステムに用いたときである, そこでCADなどにおける創造性思考で機械の持っている機能を最高度に発揮させることを試みたい. このために本論文は, 1) 創造性思考のプロセスのパターン化, 2) 思考における位相の導入とこれにもとずく図形認識のプロセスの説明, 3) 創造性思考を助ける機械の姿, および, 4) エントロピーによるマン・マシンの相互動作の関係について概説した.
  • 恒川 雄三, 加藤 一郎
    1970 年 6 巻 4 号 p. 181-187
    発行日: 1970/08/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    感覚機能の代用手段として, あるいは人間機械系における感覚フィードバック手段として皮膚感覚の利用を考える. 従来用いられてきたのは機械刺激であるが, これには順応現象などの問題が残されており, そこでわれわれはこれまで比較的利用されていない表面電極法による電気刺激をとりあげ, その刺激信号に対する人体の情報処理能力を定量的に評価することを試みた. 最初に電気刺激条件と刺激感覚に影響を及ぼす要因について検討し, これより電気的なパルスの振幅, 周波数, それに刺激電極の個数, の3種類の情報を組み合わせ, 人体への伝達情報量を測定した. その結果, 電気刺激はフィードバック信号として有効であることが判明した.
  • 大島 正光
    1970 年 6 巻 4 号 p. 188-191
    発行日: 1970/08/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
  • 斉藤 良夫, 増山 英太郎, 小木 和孝
    1970 年 6 巻 4 号 p. 192-197
    発行日: 1970/08/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    これは, オランダの『人間工学的基準ワーク・グループ』(Werkgroep Ergonomische Criteria) が1969年に作成した『人間工学判定チェックリスト』(Beoorde lings lijst Ergonomie, H. A. W. Klink-hamer 編) の紹介である. このワーク・グループは1958年にオランダの応用科学研究財団 (TNO) に属する保健機構の労働医学研究会にF. H. Bonjer を長として設けられたものである. 産業医学者, 生理学者, 心理学者, 工学者, 安全専門家, 体育生理学者などさまざまな分野の専門家が参加しており, このグループが作成したこのチェックリストも, きわめて特色のあるものになっている.
  • 小木 和孝
    1970 年 6 巻 4 号 p. 198-202
    発行日: 1970/08/15
    公開日: 2010/03/11
    ジャーナル フリー
    この報告は, フランスのストラスブールで開かれた第4回国際人間工学会のパネル・ディスカッション『人間工学的研究開発の組織, 現状の特徴』の席で報告されたものの内容である. パネル討論は1970年7月7日, 座長C. P. Odescalchi (イタリア), 司会 A. Chapanis (米国) のもとに行なわれ, 西欧を除く各国の人間工学研究の特徴について討論された.
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