感覚機能の代用手段として, あるいは人間機械系における感覚フィードバック手段として皮膚感覚の利用を考える. 従来用いられてきたのは機械刺激であるが, これには順応現象などの問題が残されており, そこでわれわれはこれまで比較的利用されていない表面電極法による電気刺激をとりあげ, その刺激信号に対する人体の情報処理能力を定量的に評価することを試みた. 最初に電気刺激条件と刺激感覚に影響を及ぼす要因について検討し, これより電気的なパルスの振幅, 周波数, それに刺激電極の個数, の3種類の情報を組み合わせ, 人体への伝達情報量を測定した. その結果, 電気刺激はフィードバック信号として有効であることが判明した.
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