医用電子機器を人間工学的観点から見直すために, 普及率の高い心電計を選び, 操作パネルにリンク解析法を適用し, 主観的評価を加えた実験評価を行った. その結果にもとづき改良型心電計パネルの実物大模型を作製し, 同じ解析手法で妥当性を検証した.
その結果, 市販の機種では, (1) フロー線図による解析から操作性の配慮に乏しいこと, (2) 対応リンクおよびリンク比率の解析から右手の負担が左手に比べてかなり大きいこと, (3) 部品要素の構造, 形状, 配置に対する配慮が少ないこと, (4) 表示用語の標準化の遅れなどが明らかになった. また実物大模型では, パネル面の部品配列や構造を改良することによってパネル面が単純化され, 操作が著しく円滑になることが検証できた.
抄録全体を表示