Journal of Veterinary Medical Science
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55 巻 , 3 号
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  • 松澤 利明, 野村 護, 海野 隆
    1993 年 55 巻 3 号 p. 351-362
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    日本製薬工業協会加盟の67社より提供されたラット約7,000匹/性, イヌ約5,000匹/性, サル約700匹/性の臨床病理検査の背景データを解析し, 最も普及している測定方法で得られたデータの加重平均と標準偏差を求め, 正常値を変動させる要因と採材条件あるいは測定方法等との係わりを考察した. 赤血球数(RBC), ヘマトクリット(Ht), ヘモグロビン(Hb), 網状赤血球数(Rt), 血小板数, 白血球数(WBC), 白血球百分率(%WBC), 凝固時間(APTT, PT), GOT, GPT, ALP, LDH, グルコース, コレステロール, トリグリセライド(TG), 総蛋白質, アルブミン, 尿素窒素(UN), クレアチニン, ナトリウム(Na), カリウム(K), カルシウム(Ca), クロライド(Cl), 無機リン(Ip), CPKについて検討した. 種差はRBC, Ht, Rt, 血小板数, WBC, %WBC, ALP, LDH, グルコース, コレステロール, TG, 総蛋白質, UN, クレアチニン, Ca, Ip, CPKでみられた. ラットの系統差は血小板数, WBC, GOT, ALP, UN,クレアチニン, CPKでみられた. 性差はHb, Ht, WBC, ALP,グルコース, コレステロール, TG, 総蛋白質, A/G比, UN, Ipでみられた. 年齢差はRBC, Hb, Ht, Rt, %WBC, GOT, GPT, ALP, LDH, コレステロール, TG, 総蛋白質, Ip, TG, Ip, CPKでみられた. 絶食・給餌の影響はAPTT, PT, ALP, グルコース, TG, UNでみられた. ラットの採血部位ではHt, WBC, CPK, Kの値に差がみられた. 血漿と血清試料の差はLDH, CPKでみられ, 血清の測定値は血漿値に比べばらつきが大きかった.
  • ウイ ホンキェン, フランティセック テノラ, 伊藤 一洋, 神谷 正男
    1993 年 55 巻 3 号 p. 363-366
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ニホンザルおよびヒヒより得た鞭虫を光学顕微鏡で観察した結果, Trichuris trichiuraと同定した. しかし, ヒトから得られた同種の鞭虫と比べて, 交接刺の長さがやや短かった. また, サルの雄鞭虫尾部の総排泄孔周囲乳頭の基部に一列の隆起構造物が認められた. T. trichiuraはブタに寄生するT. sius形態的に区別しにくいとされていたが, 本研究では雄虫体の尾部において, T. trichiuraでは一対の顕著な総排泄孔周囲乳頭とそれに近接して一群の小乳頭の存在が確認され, これらの構造はT. suisでは認められなかった.
  • 今井 良悦, 田中丸 善洋
    1993 年 55 巻 3 号 p. 367-370
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ラットの視機能に対する加齢の影響について, 30ヵ月齢の雌雄Fischer 344 (F344)ラットを用いて検討した. T型明暗箱を用いた暗所選択率は平均80%であり, 明暗識別能は低下していた. 網膜電図(ERG)は被験眼28眼中25眼で無反応であり, 残る3眼においてもERGのaおよびb波の振幅は低下していた. 網膜の病理組織学的検査では杵状体錐状体層および外顆粒層の著明な萎縮が観察されたが, ERGの反応が残存していた3眼の萎縮の程度はより軽度であった. さらに免疫組織化学的にはグリア線維性酸性蛋白(GFAP)陽性線維の増加が観察された. 以上の結果から, 30ヵ月齢のF344ラットでは光受容体細胞(視細胞)が減少し, 網膜の光に対する反応性の低下, さらに明暗識別能の低下等の視機能低下を招来していることが明らかとなった.
  • 猪股 智夫, 井上 聖也, 菅原 浩, 梶原 哲史, 四宮 達郎, 和貝 一郎, 二宮 博義, 押田 敏雄, 白井 明志, 橋本 豊
    1993 年 55 巻 3 号 p. 371-378
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    中腎傍管(ミュラー管)は雌雄ともに胎齢30日目頃のブタ胎仔にその原基が認められ, 中野上部の生殖腺あたりで, 中腎管(ウォルフ管)のそばに観察された. その後, 中腎傍管は中腎管に沿って尾側に発達し, 胎齢40日目になると尿生殖洞に達していた. この時期, 雄の中腎傍管は退縮を始め, 雌のそれは発達を続けた. このことからミュラー管抑制ホルモンは胎齢40日目以前から分泌されると考えられた. 中腎管は雌雄ともに胎齢45日目に中腎の退行とともにその直径が減少し始めた. 胎齢60日目になると中腎管の直径は, 胎齢30日目のそれに比べて約70%も減少した. その後, 雌の中腎管は消失したが, 雄の中腎管は再び発達した. 外生殖器の性分化は胎齢35日目に観察された. 雄では生殖結節の尾側に小さな円形の尿生殖口と会陰経線とが観察された. しかし, 雌ではこれらは観察されなかった. このことからブタ胎仔の精巣では胎齢35日目以前にアンドロジェンが分泌されていることが示唆された.
  • 滝沢 達也, 有嶋 和義, 山本 雅子, 白井 明志, 宗宮 弘明, 江口 保暢
    1993 年 55 巻 3 号 p. 379-381
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ラット胎仔の動脈管に対するサイロキシン(T4)投与の影響を検討した. 胎齢20日の胎仔に母体子宮壁を通して1あるいは10μgのT4を皮下注射し, 3時間または6時間後に胎仔を採出した. また, 胎齢20日の胎仔に10μgのT4を注射しその直後に10mg/kgのハイドロコルチゾン(Hyd)を母体に注射し, 3時間後に胎仔を採出した. いずれも同腹の無処置胎仔をそれぞれ対照とした. 動脈管の内径は全身凍結法および切削法を用いて動脈管を露出させ計測した. T4 (1, 10μg)の投与3時間後の動脈管の内径は, 同腹の無処置胎仔と比較して有意に収縮していた. しかし, 投与6時間後には回復していた. T4とHydを併用投与後の動脈管の内径はさらに著しく収縮していた. これらの結果は, T4はラット胎仔動脈管に対して収縮作用をおよぼし, その作用はHydとの併用投与によりさらに増強されることを示す.
  • 小嶋 岳, 津田 修治, 白須 泰彦
    1993 年 55 巻 3 号 p. 383-385
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    P=S型有機燐剤であるフェンチオンとダイアジノンの致死用量をラットに静脈内投与すると, アトロピンでは桔抗されない末梢性の急激な血圧低下がみられ死亡した. この作用はコリンエステラーゼ阻害とは別の作用によるものと考えられ, その作用部位を明らかにするためにラットの摘出大動脈と摘出心房に対する作用を検討した. フェンチオン, ダイアジノンともに摘出大動脈内皮剥離標本の高濃度K+収縮(IC50=2×10-5M, Ca2+=1.5mM下)およびノルエピネフリン収縮(IC50=7×10-5M, Ca<2+<=1.5mM下)を抑制し, その作用には用量依存性がみられた. 一方, 摘出心房(右心耳)の自動収縮に対する作用はこの濃度のフェンチオン, ダイアジノンでは弱かった. よって, 血圧低下は血管収縮に対する直接抑制作用に起因し, この作用はムスカリンレセプターを介するものではないと考えられた. 大動脈標本の栄養液中のカルシウム濃度を上昇させると抑制は桔抗されたので, 収縮抑制作用には血管平滑筋細胞のカルシウム動態ないしは利用効率を変化させる作用が関与していることが示唆された.
  • 松村 靖, 石田 卓夫, 鷲巣 月美, 友田 勇, 永田 諭, 千葉 丈, 倉田 毅
    1993 年 55 巻 3 号 p. 387-394
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    日本で分離されたネコ免疫不全ウイルス(FIV)を5頭のSPF猫に接種し, 後天性免疫不全症候群(AIDS)様症状に至る変化を観察した. 急性期には全例リンパ節腫大と軽度の上部気道感染症状がみられたが, 3頭は臨床症状が次第に軽減し, 1頭は45週で, 他の2頭も70週で無症状となった. その後, これら無症状期を経験した3頭中2頭が105および106週から上部気道感染症状と下痢を発現し, 1頭は121週に削痩をともなうAIDS関連症候群(ARC)で死亡し, 1頭はその後やや回復し, 150週の時点で軽度の臨床症状を呈しながら生存している. 残りの1頭は無症状のまま生存している. また別の2頭は無症状期を経ることなく, 急性期の軽微な変化に続き, 激しい下痢, 削痩, 脱水症状を示すようになり, 1頭は接種後48週にARC症状で死亡し, 他方は削痩, 下痢症状の悪化に呼吸不全をともない100週で死亡した. この症例は死亡時に病理組織学的に免疫不全が疑われた. 初期に著明な濾胞過形成を呈していたりンパ節はARC期, AIDS期に向かうにつれlymphoid depletionヘ変化していた. また, 全例のリンパ節内でウイルス抗原が確認され, 末梢血からもウイルス分離が可能であった. これらの所見からFIVは猫におけるAIDSの発現に密接に関係している可能性が示唆された.
  • 関崎 勉, 伊藤 博哉, 淺輪 珠恵, 野々村 勲
    1993 年 55 巻 3 号 p. 395-400
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    鶏の病原性大腸菌(血清型O78)から1型線毛(Fpul1)遺伝子をクローニングし, 線毛サブユニットをコードする遺伝子領域のDNA塩基配列を決定した. 塩基配列及びそれから推測されるアミノ酸配列より, Fpul1は大腸菌の1型線毛の中では新しいvariantであり, Klebsiella pneumoniaeの1型線毛と極めて類似していることが判明した. また, クローン化したFpul1遺伝子を保有する大腸菌K-12株は, 酸で誘発される自家凝集を発現せず, Fpul1と自家凝集は別々の遺伝子支配であることが示唆された.
  • 小林 正人, 鈴木 和枝, 長澤 成吉, 三巻 祥浩
    1993 年 55 巻 3 号 p. 401-407
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    キンコウカ(Narthecium asiaticum Maxim.)の有毒成分を, モルモットで毒性をモニターしつつ分離精製した. メタノール抽出物から作成した粗抽出物には, 2種類の主要なザポニン(C8, C9)と, 7種類の類縁のサポニン(C1-7)が含まれていた. 粗抽出物を通常のサポニンに対する溶媒分配法で分画した. 水飽和ブタノール分画にはC8とC9が多量に含まれ, この分画に経口毒性がみられた. C8とC9は分別沈澱ならびにシリカゲルカラムクロマトグラフィーによって分離された. C913C-および1H-NMRスペクトルおよびC9の酸および酵素による加水分解の結果から, C9はサルササポゲニンおよびスミラゲニンの3β位にガラクトース, グルコースおよびアラビノースからなる枝分かれした3糖体, ならびに26位にグルコースが結合した2種類のフロスタノールサポニン(C9a, C9b)の混合物であることが判明した. C8は部分加水分解産物の糖の分析から, C9の構造中のアラビノースがキシロースに置き換わったフロスタノールサポニンと推定された. C8およびC9は, 経口投与によって, モルモットに下痢, 蛋白尿, 血尿および死亡を起こした.
  • 南 毅生, 渡辺 俊文, 武藤 眞, 若尾 義人, 鈴木 立雄, 高橋 貢
    1993 年 55 巻 3 号 p. 409-414
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    雑種成犬50頭とビーグル成犬4頭に対して, mizoribine(Mi), azathiorprine(Az)ならびにprednisolone(Pr)の3種の免疫抑制剤を種々の組み合わせによって投与し, イヌ同種腎移植を行った. これらのイヌを免疫抑制剤の投与方法によって5群に分けた. 免疫抑制剤は提供者(donor)と受給者(recipient)の両者に, 移植手術5日前より開始し, donorは手術当日まで, recipientは術後7日目まで毎日投与した. 臨床症状, 血液検査ならびに血清生化学検査を毎日行い, 術後の経過を死亡時まで観察した. Az2.5mg/kg(s.i.d.)とPr併用投与群の平均生存日数は, 16.2±2.4日で, Mi5.0mg/kg(s.i.d.)とAz, Prの併用群の平均生存日数は, 14.0±2.6日であった. これらの群では, 対照群に比較して明らかに生存日数の延長が見られた. しかしながら, これらの2群間には有意差は認められなかった. AzとPrの組み合わせによる免疫抑制群では腎移植後の免疫抑制期間において顕著な肝臓酵素の上昇が見られた. また, Mi, AzならびにPrの投与群では, 肝臓酵素の上昇はAzとPr群よりも軽度であった. recipientとdonorの両者に腎移植前からMi, AzならびにPrの併用により前処置することによって, 肝臓に対する副作用が比較的軽度で, より長期の生存が得られることが示唆された.
  • 池田 卓也, 南 恵, 榑林 陽一
    1993 年 55 巻 3 号 p. 415-420
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ハイブリドーマ株RM-1由来のモノクローナル抗体(MoAb)により, 特異的に認識されるラット肝細胞膜特異抗原の種および臓器特異性, ならびに個体発生過程におけるその発現様式を免疫組織化学的に検討した. ラットにおいては, このMoAbにより認識される抗原は肝細胞膜にのみ認められ, 脳, 胸腺, 肺, 心臓, 胃, 小腸, 大腸, 脾, 腎, 精巣および骨格筋には検出されなかった. マウス, モルモット, イヌ, ネコ, ウシ, ニワトリ, サルおよびヒトの肝組織では, このMoAbと特異的に反応する抗原は認められなかった. また同抗原は妊娠18日齢以前の胎児肝には検出されず, 妊娠19日齢から肝細胞接合部の膜に発現した. その抗原は生後急速に増加し, 生後25日までに肝細胞細胞膜全周に認められるようになった. 以上の成績から, このMoAbにより認識される抗原は種および臓器特異抗原であり, 肝細胞の成熱とともにその発現量は増加し, その局在様式も変化することが明らかになった.
  • 田島 朋子, 廣直 武司, 梶川 武次, 川村 齊
    1993 年 55 巻 3 号 p. 421-424
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ブタサイトメガロウイルス(PCMV)に対する抗体を検出するため, PCMV OF-1株を抗原として, 酵素結合抗体免疫法(ELISA)を開発した. ELISAの結果を間接蛍光抗体法(IFA), 中和試験(SN)と比較したところ, ELISAとIFAの感度はSNに比べて著しく高かった. ELISAとIFAで高い抗体価を示した11例の血清のうち, 6例がSN陰性であった. 1981年に国内で採取した436頭の肥育豚の血清について, ELISAでPCMV抗体を調べたところ, 433頭(99.4%)が高い抗体価を示した.
  • 中久喜 正一
    1993 年 55 巻 3 号 p. 425-429
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    「哺乳類の肺の気管支分岐の基本型」(中久喜, 1975, 1980)に基づきハクビシン(Paguma larvata)の肺の気管支分岐と肺葉の関係を明らかにし, さらに肺動・静脈分布について調べた. ハクビシンの肺は左右の気管支から葉気管支および区域気管支が起こる. これらの気管支は起点から背側気管支系, 外側気管支系, 腹側気管支系および内側気管支系に大別できる. 右前葉気管支は気管の外側から起こる気管支, いわゆる気管の気管支で形成される. しかし, この気管支は反芻類家畜およびブタの前葉気管支には相当せず, 「哺乳類の肺の気管支分岐の基本型」の背側気管支系の第1枝, すなわち, ウマやイヌなどの右前葉気管支に相当し, 気管分岐部が後方であるため気管の外側から起こるようになったと考えられる. 右中葉は外側気管支系の第1枝で形成され, 副葉は腹側気管支系の第1枝で形成される. それ以外の背側気管支系, 外側気管支系, 腹側気管支系および内側気管支系の気管支は右後葉を形成する. 左肺では左前葉気管支を欠除する. そのため, 外側気管支系の第1枝, すなわち, 左中葉気管支は2枝にわかれ, それぞれ肺葉を形成する. それ以外の4気管支系の気管支は左後葉を形成する. 右肺動脈は右前葉気管支の腹側を通り, 右中葉気管支の背側を越えて右気管支の背外側に沿って後方に走る. その経過中, 4気管支系の各気管支の背側または外側に沿って走る肺動脈枝を分枝する. 左肺動脈は左中葉気管支の背側を越えて右肺の場合と同様に分布する. 肺静脈はおもに4気管支系の気管支の内側または腹側を走る.
  • 佐原 啓二, 筒井 淑郎, 内藤 洋三, 藤倉 幸
    1993 年 55 巻 3 号 p. 431-434
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    Chlormadinone acetate (CAP)含有ペレット剤の皮下移植による犬の発情阻止法について, 有効性と臨床上の安全性を検討した. まず雌犬19頭を2.5, 5, 10および25mg/kgの4用量群に分けて, 24ヵ月間の発情阻止効果を調べた. その結果, 2.5mg/kgでは13ヵ月までに5頭全頭に発情が回帰し, 5mg/kgでは13ヵ月以降に5頭中3頭に発情が回帰したが, 10mg/kg以上では発情の回帰は認められず, 少なくとも24ヵ月間発情が阻止された. 発情阻止期間中の血中プロジェステロン濃度は低値に推移し, CAP移植による発情阻止効果と密接な関連性を示した. 副作用として, 10mg/kg以上で体重の僅かな増加傾向を認めた以外, 何ら異常は認められなかった. 次に他の雌犬6頭を用いて, 10~30mg/kgを移植後, ペレット剤を摘出し, 発情の回帰性と摘出ペレット剤のCAP残存量を調べた. その結果, 30mg/kg移植犬においても発情の回帰が認められた. また血中CAP濃度の推移および摘出ペレット剤のCAP残存量から, ペレット剤からのCAPの持続的溶出が証明された. さらに発情を阻止する最小有効血中濃度として0.7ng/mlが推定された. 以上のことから, 本法は長期間にわたる犬の発情阻止に有効かつ臨床上安全であることが確認された.
  • 中久喜 正一
    1993 年 55 巻 3 号 p. 435-438
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    5例のウマの肺の気管支系および肺動・静脈系にcelluloidのacetone溶液を注入して鋳型標本を作製し, 気管支分岐と肺葉の関係を調べた. 現在ウマの肺は左右とも前葉と後葉から成り, 右肺ではさらに副葉が区別されている. しかし, 気管支分岐を検討すると, 左右の気管支から起こる葉気管支および区域気管支は起点から背側気管支系, 腹側気管支系, 内側気管支系および外側気管支系の4気管支系に大別できる. 左右とも, 前葉は背側気管支系の第1枝で, 中葉は外側気管支系の第1枝で, 副葉は腹側気管支系の第1枝で形成され, それ以外の背側気管支系, 外側気管支系, 腹側気管支系および内側気管支系の気管支は後葉を形成する. 従ってウマの肺は従来の説と異なり, 左右の両肺に前葉, 中葉, 後葉および副葉が存在することが明らかになった.
  • 伊東 登, 岡田 洋之
    1993 年 55 巻 3 号 p. 439-442
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    セキセイインコにおけるクロラムフェニコール(CP)の薬物動態および安全性を調べた. 100mg/kgまたは200mg/kgの筋注後15分で最高血中濃度35.3μg/mlまたは90.7μg/mlに達し, その後半減期2.5ないし2.7時間で減少した. この結果, 100mg/kgのCPを1日3回または200 mg/kgを1日2回投与することによりセキセイインコの感染症の治療に有効であると思われた. CPまたは生理食塩水を1日2回または3回, 5日間筋注後, 赤血球, PCV, ヘモグロビン, 血漿総蛋白, AST, ALT, LDHおよびCKを測定した. 実験前後の体重も測定し, さらに全身臓器を病理組織学的に検索した. 注射の影響として注射部位の筋肉障害が顕著であった. 200mg/kgのCPを1日2回5日間投与する方法は比較的安全であると思われた.
  • 中久喜 正一
    1993 年 55 巻 3 号 p. 443-447
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ニホンジカ(Servus nippon)の肺の気管支分岐と肺葉の関係を明らかにし, さらに肺動・静脈分布について調べた. ニホンジカでは左右の気管支から葉気管支および区域気管支が立体的に起こる. これらは起点から背側気管支系, 腹側気管支系, 内側気管支系および外側気管支系の4気管支系に大別できる. 右肺の前葉は気管の外側から起こる気管の気管支によって形成される. 中葉は外側気管支系の第1枝で形成され, 副葉は腹側気管支系の第1枝で形成される. それ以外の背側気管支系, 外側気管支系, 腹側気管支系および内側気管支系の気管支は右肺の後葉を形成する. 左肺では前葉気管支を欠除する. その代わり外側気管支系の第1枝がよく発達して2枝に分れ, それぞれ肺葉を形成する. これら2葉が左肺の中葉である. 残りの外側気管支系の気管支と背側気管支系, 腹側気管支系および内側気管支系の気管支は左肺の後葉を形成する. すなわち右肺は前葉, 中葉, 後葉および副葉から成り, 左肺は2葉に分れた中葉と後葉から成る. 肺動脈は主として4気管支系の気管支の背側または外側に沿って走る. 肺静脈は主として4気管支系の気管支の腹側または内側で, しかもそれらの間を走る.
  • 秋山 和夫, 杉井 俊二, 廣田 好和
    1993 年 55 巻 3 号 p. 449-452
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    発育仔ウシにおける呼吸器病の発病に及ぼすリコンビナント・ウシ・インターフェロンアルファー1(rBoIFNα1)の影響を検討した. 60頭の仔ウシを各30頭の2群に分け, 接種群においてはrBoIFNα1(5mg/頭)を, また対照群においては生理食塩水を6ヶ月齢までに計5回筋肉内に接種し, 両群における呼吸器症状の有無について毎日観察した. rBoIFNα1接種群における呼吸器症状は対照群のそれに比して極めて軽度であった. 対照群における呼吸器病の発症率, 再発率および平均発病期間はそれぞれ80%, 46%, 6.42日あったが, 接種群においてはそれぞれ23%, 14%, 4.43日と低かった. また6ヶ月齢までの1日当りの体重の平均の増加を検討したところ, 対照群では1.340kg, 接種群では1.365kgであった. 以上の成績から, rBoIFNα1はウシの呼吸器病の発症に対して抑制的に作用する可能性が示唆された.
  • 国分 輝秋, 高橋 拓男, 高村 恵三, 安田 博美, 平松 計久, 中井 正久
    1993 年 55 巻 3 号 p. 453-454
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    下痢症状を呈した犬の糞便からウイルス分離を試みたところ, 某ケンネルの同居犬3頭から初代犬腎培養細胞に細胞変性効果を示す3株のウイルスが分離された. 分離ウイルスは生物学的および物理化学的性状からレオウイルスと同定された. 既知の抗レオウイルス免疫血清を用いて中和ならびに血球凝集阻止試験を行ったところ, レオウイルス3型と交差した. さらに犬の下痢症状に分離したレオウイルス3型株の関与が疑われた.
  • 早川 裕二, 小前 博文, 井出 久義, Hisami NAKAGAWA, 吉田 幸雄, 鎌田 正信, 片岡 康, 中澤 宗生
    1993 年 55 巻 3 号 p. 455-456
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    1990年12月, 長時間の輸送後, 肺炎症状を呈し急死した競走馬の肺からPasteurella caballi, Streptococcus suisおよびStreptococcus zooepidemicusが高率に分離された. また, 免疫組織学的検査により, 肺炎病巣内にこれら3菌種の特異抗原が認められた. 以上の成績から, 本症は3菌種の混合感染による輸送性肺炎と診断された. 馬からのP. caballiならびにS. suisの分離は国内で最初の報告である.
  • 柵木 利昭, 佐藤 勝哉, 河田 正史, 柳井 徳磨, 上田 雄幹
    1993 年 55 巻 3 号 p. 457-459
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    健康とみなされ60日齢で食鳥処理場に出荷されたブロイラーの中から無作為に得られた203例の心臓を病理組織学的に検索した. 肉眼的に右心房軽度拡張が17例に認められた他著変はなかった. 組織学的には203例中202例に左心室を囲む筋層の小及び細動脈に平滑筋増殖を特徴とする細胞性内膜肥厚が見られた. 肥厚の程度は軽度から重度まであった. 内2例では重度の小及び細動脈病変の近傍に心筋壊死巣がみられた.
  • 昆 泰寛, 遠藤 大二, 深水 昭吉, 村上 和雄, 橋本 善春, 杉村 誠
    1993 年 55 巻 3 号 p. 461-463
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    マウス腎臓におけるレニンmessenger RNA (mRNA)検出のため, Ren-1 cDNAから合成したantisense RNAをdigoxigeninでラベルしてハイブリッド組織化学法を行った. レニンのmRNAは, 腎糸球体傍細胞に検出された. 隣接連続切片を抗マウス下顎腺レニンウサギ血清を用いて検索すると, 同一の細胞にレニン陽性反応が認められた.
  • 福永 和俊, 二宮 睦夫, 大原 幸生, 楠瀬 賀之, 岡村 宜典, 長崎 浩, 石野 清之, 門田 耕一
    1993 年 55 巻 3 号 p. 465-467
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    6歳, アングロアラブ種の雄馬に, リンパ形質細胞性リンパ腫を認め, 組織学的, 免疫組織化学的, 超微形態学的に検査した. 腫瘍は縦隔部と全身のリンパ節に形成されていた. 腫瘍細胞は小型リンパ球から葉胚中心細胞, 胚中心芽球, 免疫芽球を経て, 形質細胞に至るさまざまな分化段階を示していた. 一部の腫瘍細胞には, 細胞質内にIgMが存在していた. 形質細胞系細胞では, よく発達した粗面小胞体とゴルジ装置が, 中型ないし大型のリンパ球系細胞では, 少数の長く延長した粗面小胞体があった. 以上の所見より, この腫瘍はB細胞性であると判断された.
  • 望月 雅美, 内薗 誠也
    1993 年 55 巻 3 号 p. 469-470
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    下痢症の猫から検出した2型レオウイルスの病原性を検討した. No. 114株を経口投与した仔猫は症状を示さなかった. No. 140株を経口投与した仔猫では3日と4日目に便状が下痢様に変化したのみで, 他に症状を認めなかった. 両株とも投与後5~6日間ウイルスが排泄され, 血中抗体が陽転した. 無接種対照仔猫も接触感染し, ウイルスの排泄と抗体陽転が認められた. これらの結果から, 猫の2型レオウイルスの病原性は弱いものと推察された.
  • 桑原 正人
    1993 年 55 巻 3 号 p. 471-473
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    Meth-A腫瘍を持ったマウスに対する2-carboxyethylgermanium sesquioxide (Ge-132)およびリポポリサッカライド(LPS)を用いたがん集学的療法による血清中腫瘍壊死因子(TNS)の産生について検討した. TNS誘導療法(単にTNS療法)と免疫温熱療法は, マウスに対するTNS療法の抗腫瘍性を増強した.
  • 森田 剛仁, 村木 優子, 粟倉 毅, 島田 章則, 梅村 孝司
    1993 年 55 巻 3 号 p. 475-477
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    若齢豚179例の耳について検索したところ, 耳管炎が最も多く, 中耳炎は耳管炎から生じているように思われた. 免疫組織学的に19例(10.6%)の耳管上皮表面がMycoplasma hyorhinis(Mhr)抗体に対して陽性を示し, かつ急性の耳管炎を呈していた. 超微形態学的にMhr抗原陽性例の耳管にマイコプラズマが観察された. 以上の結果より, Mhrが若齢豚の急性耳管炎の一次病原体である可能性が示唆された.
  • 池永 英規, 水田 洋一, 小野 憲一郎, 澤崎 徹, 鈴木 直義, 友田 勇
    1993 年 55 巻 3 号 p. 479-480
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    各種妊娠動物(ヒト, カニクイ猿, マーモセット, 犬, 豚, 山羊, 牛, 馬)の胎盤ならびに血漿中シスチンアミノペプチダーゼ(CAP)の酵素学的特性をエチレンジアミン四酢酸およびL-メチオニンによる抑制ならびに熱安定性について検討した. 動物種により, その酵素活性抑制効果は異なっていたが, 胎盤と血漿中CAPの抑制率に有意な相関を認め, 血漿CAPは胎盤中CAPを反映する可能性があると推測された.
  • 加藤 憲夫, 宮本 亨
    1993 年 55 巻 3 号 p. 481-483
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    牛肝臓の実質細胞を分離し, プロティンキナーゼC(PKC)活性及びその内在性基質について調べた. PCK活性および基質がサイトゾルと顆粒の両画分に検出された. この結果はPKCを介するタンパク質リン酸化が牛肝実質細胞の機能に関与することを示唆している.
  • 谷本 忠司, 大朏 祐治
    1993 年 55 巻 3 号 p. 485-486
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    6ヵ月齢の雑種雌豚の肝臓に異所性脾を認めた. 肉眼的には肝右葉内横隔膜面の1×0.5×0.5cmの境界明瞭な結節で, 組織学的には脾臓組織であり, 門脈から血液供給を受けていた. 本来の脾臓を含む他の臓器に著変はなかった. 本症例は, 飼育動物およびヒトにおける肝臓組織内の異所性脾に関する, 文献上最初の報告例と思われた.
  • 足立 幸蔵, 渡辺 友子, 山根 伸一, 牧村 進
    1993 年 55 巻 3 号 p. 487-490
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    高圧窒素ガス法及びパコール密度勾配遠心法によりB. gibsoniがピロプラズムの分離精製を試みた. 電子顕微鏡による観察の結果, わずかな赤血球膜の混入を認めたが, SDS-PAGE及びWestern blotting法では赤血球膜は検出されなかった. B. gibsoni感染犬血清中に抗赤血球膜自己抗体が含まれていても, 今回精製したB. gibsoniピロプラズム抗原を用いれば, 十分, 抗原虫抗体を解析できることが明らかとなった.
  • 山田 宜永, Moralejo D., 安居院 高志, 松本 耕三
    1993 年 55 巻 3 号 p. 491-492
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    Long-Evans Cinnamon (LEC)ラットはヒトウイルソン病の疾患モデル動物と考えられる近交系ラットである. 4ヵ所の施設で維持されているLECラットにおける28個の生化学マーカーを電気泳動法により調査した. 27個のマーカー蛋白は全ての個体でホモ型であり異なる施設のLECラットで同一であった. さらに我々はEC-2蛋白の新しい変異をLECラット集団中に発見した.
  • 音成 伸悟, 中井 雅晶, 山口 良二, 萩尾 光美, 那須 哲夫
    1993 年 55 巻 3 号 p. 493-495
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    頭部重複奇形を有する仔ウシ5例について解剖学的な検索を行った. 各個体頭部は対称的に癒合しており, その癒合の程度は様々であった. また, すべての例に口蓋裂がみられた. 頭部結合面には片側の総頸動脈又は舌動脈の分枝が分布していたが, 両頭の発達程度には差異が見られなかった. 脳神経の重複程度とその支配領域に於ける器官の重複の程度はほぼ一致した.
  • 坂口 実, 西村 亮平, 佐々木 伸雄, 石黒 敏一, 田村 弘, 竹内 啓
    1993 年 55 巻 3 号 p. 497-499
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    豚に対して良好な鎮静効果を有するメデトミジン-ブトルファノールの組合せをアトロピンとともに投与した結果, 心拍出量は変化せず, 酸素消費量は投与前値と比較して低下した. アトロピン同時投与下の豚において, メデトミジンおよびブトルファノールともに循環・呼吸系に大きな影響を与えないことが示され, 本組合せは比較的安全に使用できると考えられた.
  • 内田 英二, 加藤 憲夫, 高橋 清志
    1993 年 55 巻 3 号 p. 501-502
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    エチオニン投与により作出した脂肪肝牛の血清中にハプトグロビンが検出された. このことはハプトグロビンの誘導と脂肪肝の発生が関連することを示唆している.
  • 足立 幸蔵, 上野 千賀, 牧村 進
    1993 年 55 巻 3 号 p. 503-505
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    B. gibsoni不顕性感染犬及び再発犬の末梢血リンパ球と血清を分離して, PHAを用いたリンパ球幼若化反応試験ならびにELISAによる抗原虫抗体価測定を実施した. 不顕性感染犬及び再発犬にリンパ球幼若化反応の有意な抑制がみられ, 再発犬ではさらに抗体産生の抑制も認められた.
  • 大宅 辰夫, 富永 潔, 中澤 宗生
    1993 年 55 巻 3 号 p. 507-509
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    子牛由来C. fetusの細胞毒産生性をCHO細胞を用いて調べたところ, 26株中25株がCLDT(Cytolethal Distending Toxin, 細胞膨化性致死毒)を産生した. CLDT陽性株は, 細胞毒力価から, 512倍以上と32倍以下の2群に分けられ, 下痢症由来株は肝臓由来株に比べ, 高力価の細胞毒を産生する傾向が認められた. 産生CLDTは, Y-1細胞に対しては作用を示さず, 50℃, 30分以上の加熱で失活し, トリプシン感受性であった.
  • 佐藤 良彦, Schneebeli Markus, 松川 清, Chimana Henry, Sinsungwe Henry, 佐藤 儀平
    1993 年 55 巻 3 号 p. 511-513
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ザンビア共和国の1酪農場(乳用種成牛, 自家産子牛約600頭)では, 子牛のall-in al-out飼育管理に加えて, S. Dublin, S. Typhimurium死菌ワクチンにより妊娠牛と新生子牛を免疫していた. しかし, 1989~1991年には毎年肉用肥育子牛群にS. Dublin感染症の小規模発生がみられた. このように死菌免疫を含む本牧場での予防策は本症発生を阻止できなかったが, 集団的大規模発生の防止には効果があったものと推定された. なお本報告は, 同国における牛S. Dublin感染症の最初の疫学調査に関するものである.
  • Schneebeli Markus, 井上 真吾, 斑目 広郎
    1993 年 55 巻 3 号 p. 515-517
    発行日: 1993/06/15
    公開日: 2008/02/15
    ジャーナル フリー
    ザンビアの400頭規模のホルスタイン・フリージアン種乳牛飼育牧場で, 一週間に3頭の関節湾曲症を伴わない水頭無脳症の発生があった. 臨床的には, 沈欝状態, 盲目, ならびに眼球震とうを特徴としていた. 病理学的所見と疫学的調査からアカバネ病の発生が疑われたが, 原因を特定することができなかった.
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