一般的な織物および難燃性織物の燃焼性について検討した.
1) 難燃加工を施した天然繊維織物の防災性は, 合繊混用の難燃加工交織物より優れている.
2) 合繊および天然繊維を混用した交織物の難燃加工では, 加工液濃度を標準濃度より低減することができる.
3) 交織物の燃焼性は, 燃焼角度や燃焼方向により異なる場合がある.
4) 難燃ポリエステルはフエノール繊維と燃焼挙動が異なるため, 防災性も著しく異なる.
5) 衣服の防災性は接炎, 可燃物の付着, 熱伝達など総合的見地から判断されなければならない.
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