車載用7セグメント数字発光表示器の可読性を検討するために, 種々の条件で判読実験を行った. タイプの異なる3種類の試料を用い, 実験条件として視角を1.0°, 照射照度を0~10000
lxの範囲にとり, 暗室内において0~9の数字をランダムに0.1秒間提示して, 5名の被験者に判読させた. その結果から正読率を求めて検討し, 明らかになったことを次に示す.
(1) 発光表示器とネガタイプ液晶表示器は, いずれも試料の種類や数字の形状の違いなどによって照射照度と提示数字に有意差がみられた.
(2) 正読率は照射照度の増加とともに低下するが, 蛍光表示管は表示面を覆っているガラスの正反射によるグレアの影響を受けやすく, またネガタイプ液晶表示器は前判読数字の知覚による影響を受けることなどから, 発光ダイオードに比べて, それぞれ低下する特性がみられた.
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