人間工学
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37 巻, 3 号
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  • 鈴木 郁, 後藤 剛史, 滝口 俊男, 徳本 匠
    2001 年 37 巻 3 号 p. 105-111
    発行日: 2001/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    ガム咀嚼とアメ嘗味の乗り物酔い低減効果について, 延べ97名の被験者を振動台で40分間ずつ加振する事により実験的に検討した. 試行条件は, ガム咀嚼, アメ嘗味, それら両方ともなし, の3条件である. 主観評価を比較すると, 顕著ではないがガム咀嚼そしてアメ嘗味には, 主観的な意味での乗り物酔いを低減する傾向が見られた. また試行条件別に, 加振前に比べた加振後の重心動揺面積増加率を求めると, ガム咀嚼の条件が最小となり, 両方ともなしの条件が最大であった. これらより, アメ嘗味やガム咀嚼が, 主観的のみならず客観的にも乗り物酔い低減効果を有することが示唆された.
  • 小林 大二, 山本 栄
    2001 年 37 巻 3 号 p. 113-124
    発行日: 2001/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    プラントのCRTオペレーションに用いるグラフィック画面に対して, 小林ら (1996) は運転員の思考過程に基づいた「メンタルアルゴリズム解析」による評価方法を提案している. 本研究では, グラフィック画面に常時提示されるプラント・パラメータの量が異なる3つの画面に対して, メンタルアルゴリズム解析による評価と注視点の停留時間の分布による評価を行った.これらの評価を比較した結果, 運転員の思考を反映したメンタルアルゴリズム解析による画面評価の妥当性が明らかとなった.
  • 嶋田 葉子, 池上 敦子, 大倉 元宏
    2001 年 37 巻 3 号 p. 125-133
    発行日: 2001/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    看護婦勤務表を作成するには, 看護の質を守るだけでなく休日の均等化など考慮すべき条件が多い. さらに手書きで作成するのが一般的であるため, 作成者である婦長や主任の多くはプライベートな時間まで費やして作成している. そのため, コンピュータによる作成支援システムが要望されており, 今日までに様々な支援システムが開発されているが「使える」と評価されるものがないのが現状である. そこで, 本研究ではユーザーから支持される看護婦勤務表作成支援システムを開発することを目的とした. まず, 既存の支援システムを見直して問題点を検討し, 次に, 現状作業を把握するため, ある大学病院に勤務する主任看護婦を対象にして手書きによる勤務表作成にかかわるタス外分析を行った. その結果, 支援システムに必要ないくつかの機能が明らかになった.
  • 鈴木 ゆかり, 齋藤 むら子, 辛島 光彦
    2001 年 37 巻 3 号 p. 135-142
    発行日: 2001/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    近年, 音声・映像・共有ボードを用いたネットワー外 (NTW) 会議が提案されているが, このNTW会議とFTF会議のグループ行動特性に関する比較研究はほとんど見られない. そこで本研究では音声, 映像, 共有ボード, チャット機能を有したNTW会議と face-to-face (FTF) 会議における問題解決型作業を遂行した際のグループ行動特性として, パフォーマンス, コミュニケーションを比較検討した. その結果, 問題解決型のNTW会議ではFTF会議と比較して, 会議時間は長く, 精度は高く, 発話時間率は短いという結果が得られ, また会話および作業遂行において両会議間にグループ行動特性の違いが見られた. これらの結果から, NTW会議においては, 会議の進行がコミュニケーションに依存するものではなくなり, 各被験者が問題解決のための思考・作業を行う時間を相対的に長く持つことができるために, 問題解決に要する時間が長くなるが, 問題解決の精度は高くなることが推察された.
  • 林 喜身
    2001 年 37 巻 3 号 p. 143-144
    発行日: 2001/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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