人間工学
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38 巻, 3 号
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  • 鈴木 浩明, 白戸 宏明
    2002 年 38 巻 3 号 p. 135-142
    発行日: 2002/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    本論文では, 車体傾斜システムを備えた鉄道車両が曲線区間を走行する際の乗り心地に影響する振動特性を特定するための実験概要を報告する. 本実験で操作した変数は, 車体傾斜の開始 (終了) タイミング, 緩和曲線中のロール角速度, 左右定常加速度の補償率および走行速度である. この実験のために, いずれも半径が400mの典型的な試験曲線を13個選択した. 被験者の姿勢は立位と座位の2種であり, 鉄道関係者28名を被験者とした. 各試験曲線に“入る”もしくは“出る”タイミングを放送で知らされた被験者は, 4段階尺度で各曲線の乗り心地を評価した. その結果, 左右定常加速度の補償率を60%とした走行条件における乗り心地の程度は, 100%, 80%補償条件に比して有意に低いことを明らかにした. 加えて, 緩和曲線長の延伸が難しいようなケースでは, 直線区間から車体傾斜させることでロール角速度の低減を図る方式が乗り心地の向上に有効であることを示した.
  • 松本 俊之, 道用 大介, 市来嵜 治, 金沢 孝
    2002 年 38 巻 3 号 p. 143-151
    発行日: 2002/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    ねじ自身がめねじを形成しながら目的物を締結するという経済性を有するタッピンねじが, 機械組立などに多く用いられている. タッピンねじ締め作業において, 実際の半数の作業者はドライバーを強く押すことにより作業成果が向上するという意識を持っている. このことを検証するために, 実際の作業者57名を対象にしてねじ締め作業の実験を行った. 分析の結果, ドライバーを強く押しても, 締結時間, 締めつけトルクとゆるめトルク, ドライバーのブレに関しても効果がないことがわかった. したがって, ドライバーを押す力を小さくして, ドライバーの姿勢維持ができるような訓練をする必要がある.
  • 視界良好時の他船 (一隻) 避航問題
    清水谷 龍, 河口 信義
    2002 年 38 巻 3 号 p. 152-161
    発行日: 2002/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
    船舶が安全な航海を行う上で, 航海者が行う最も基本的な行動パターンである避航行動に着目し, 目視および各種航海用機器類 (レーダ, ARPA) から得られる情報について, これら情報の流れと航海者が行う避航意思決定の関係を具体的に示し, 航海情報を相互情報量によって定量化する一手法を提案した. この相互情報量は航海者が目視・レーダ・ARPAから得る航海情報の不確実さの尺度として用いることができ, 航海者が他船に対する衝突のおそれを判断する時に目視・レーダ・ARPAから得られる相互情報量を求める方法および具体的な一例を示した. さらに陸地等の無い広い海域で視界良好な晴天時における一隻の他船に対する避航行動のような環境条件下で, かつ航海者の技能 (経験, 知識) により異なる情報を除外し, 目視・レーダ・ARPAから得られる航海情報を距離・距離変化・方位変化に限定すると, 目視-レーダ間の相互情報量の差は約6ビット, レーダ-ARPA間の相互情報量の差は1ビットとなり, 目視から得られる情報はレーダおよびARPAから得られる情報に比べて相当不確実であることを示した.
  • 鈴木 郁, 後藤 剛史, 滝口 俊男, 徳本 匠
    2002 年 38 巻 3 号 p. 162-167
    発行日: 2002/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • Ashish DUTTA, Goro OBINATA
    2002 年 38 巻 3 号 p. 168-170
    発行日: 2002/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
  • Ashish DUTTA, Goro OBINATA
    2002 年 38 巻 3 号 p. 171-174
    発行日: 2002/06/15
    公開日: 2010/03/12
    ジャーナル フリー
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