日本化学療法学会雑誌
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52 巻 , 5 号
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  • 武藤 祐子, 清水 敦之, 高田 利彦, 渡部 宏臣, 疋田 宗生
    2004 年 52 巻 5 号 p. 251-255
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    Penicillin-susceptible Streptococous pneumoniae (PSSP) とβ-lactamase negative ampicillin resistant Haemophilus influenzae (BLNAR) によるマウス混合肺感染モデルを用いて, cefditoren pivoxil (CDTRPI) またはamoxicillin (AMPC) の治療効果を検討した。
    その結果, PSSPに対してCDTR-PIでは30mg/kg/day以上で, またAMPCにおいては18.8mg/kg/day以上の投与量においてそれぞれ治療効果がみられた。一方, 肌NARに対してCDTR-PIは75mg/kg/day以上の投与量において治療効果を示したが, AMPCでは300mg/kg/dayの投与量においても効果がみられなかった。
    さらに, BLNARに対してAMPCからCDTR-PIへ切り換え治療を行うことで治療効果が認められた。しかし, cefcapene pivoxilおよびcefdinirへの切り換えではAMPC単独での治療効果と差が認められなかった。これより, S. pneumomiaeH. influenzaeの混合感染症の第一選択薬としてのみならず, たとえAMPCからの第二選択薬としてもCDTR-PIを選択することにより, 本症を根治させ得る可能性を示すものである。
  • 石井 良和, 岩田 守弘, 村上 日奈子, 山口 惠三
    2004 年 52 巻 5 号 p. 256-264
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    1996年から2003年に東邦大学医学部付属大森病院から分離された下気道感染緑膿菌2, 067株および尿路感染由来緑膿菌1, 454株の各種抗萬薬に対する薬剤感受性を検討した。National Committee for Clinical Laboratory Standardsによって設定されたブレイクポイントによる感性株の割合を感性率としてその推移を見ると, 下気道感染由来株ではamikacinが88%以上という最も優れた値を示した。1996年におけるceftazidimeの感性率は57%であったが, 近年急速に改善し2003年には92%に達した。imipenemの感性率は徐々に低下し2003年は54%であった。Cipronoxadnの感性率は, 1997年以降改善傾向にあったが, 2003年には67%に低下した。尿路感染由来株は下気道由来株とほぼ同様の傾向が認められた。
  • 小俣 裕昭, 池田 眞紀子, 小宮 正道, 秋元 芳明, 藤井 彰
    2004 年 52 巻 5 号 p. 265-269
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    下顎埋伏第三大臼歯を抜歯した患者を対象とし, 術前にcefdinir (CFDN) 200mgを経口投与し, 血清, 歯肉, 下顎骨, および歯嚢中のCFDN濃度をペーパーディスク法で測定し, 以下の結果を得た。
    1) 血清中CFDN濃度のピーク時閥はCFDN投与後3.5時間に認められ, 平均ピーク濃度は, 1.39μg/mLであった。
    2) 歯肉中CFDN濃度のピーク時間はCFDN投与後3.5時間に認められ, 平均ピーク濃度は, 0.60μg/gであった。またピーク時間における歯肉/血清は, 0.42であった。
    3) 下顎骨中CFDN濃度のピーク時間はCFDN投与後3.5時間に認められ, 平均ピーク濃度は, 0.25μg/gであった。またピーク時間における下顎骨/血清は, 0.18であった。
    4) 歯嚢中CFDN濃度のピーク時間はCFDN投与後3.5時間に認められ, 平均ピーク濃度は, 0.51μg/gであった。またピーク時間における歯嚢/血清は, 0.35であった。
    以上の結果より歯肉, 下顎骨および歯嚢中の平均ピークCFDN濃度は, 歯性感染症より分離されたoral streptococciのMIC80値を超えており, CFDNは歯科臨床上有用な抗菌薬であると推察された。
  • 本田 順一, 吉無田 太郎, 衛藤 弘寿, 廣川 雅士, 藤木 玲, 相澤 久道
    2004 年 52 巻 5 号 p. 270-272
    発行日: 2004/05/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    久留米大学付属病院で分離された50株のMRSA株を用いてteicoplanin (TEIC) とmeropenem (MEPM), panipenem/betamipron (PAPM/BP), biapenem (BIPM), cefozopran (CZOP), cefepime (CFPM), sulbactam/ampicillin (SBT/ABPC), ciprofloxacin (CPFX), pazufloxacin (PZFX) との併用効果についてチェッカーボード法で比較検討した。最小FIC index値の平均値はTEICとMEPMで0.293であり, 一番強い併用効果を示した。また, TEIC単独でのMIC90値は2μg/mLであったが, MEPMを併用することで0.25μg/mL以下に減少することを確認した。今回の結果より, TIECとカルバベネム系薬, 特にMEPMの併用によりTEICの治療効果が高められるとこが示唆された。
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