コンアラキンIは多成分系で,N末端アミノ酸がGly, Thr, Ser(1:1:1,DNP法),平均分子量が17,000(1.8S,沈降-拡散法)の3主成分からなっていた。それらの平均軸比は,分子を偏長回転楕円体で水和量30%と仮定すると,摩擦係数f/f
0=1.233から2.9,固有粘度〔η〕=0.043dl/gから3.2と推定された。
コンアラキンIIは,N末端アミノ酸がGly,(I)Leu,Asp, Glu(2:1:1:1)で,平均分子量38,000の5本のサブユニットからなり,その単量体(8.2S,分子量180,000)の軸比はf/f
0=1.442から5.5,〔η〕=0.073dl/gから5.6,二量体(13.3S,370,000)ではf/f
0=1.433から5.4,〔η〕=0.067dl/gから5.1と推定された。
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