日本海水学会誌
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44 巻, 3 号
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  • 鈴木 喬
    1990 年 44 巻 3 号 p. 159-166
    発行日: 1990年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • OTECプラントと海水淡水化プラントの組合せ
    上原 春男, 中岡 勉
    1990 年 44 巻 3 号 p. 167-177
    発行日: 1990年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海洋温度差発電と海水淡水化装置とを組み合わせたハイブリッドサイクルの性能向上を目的とし, インテグレトハイブリッドOTECサイクル (I-H OTEC cycleまたは, IH cycleという) を提案し, 最小伝熱面積で, 最大の正味出力, 造水量を得る方法とその結果について述べた. また, JH cycleシステムの場合との比較を行い, 次のような結果を得た.
    (1) 正味出力PN当りの総伝熱面積AT, すなわち, γminは, 式 (74) でほぼ近似できる.
    (2) 温冷海水入口温度差 (THI-TCI) が25K以下の場合, IH cycleのγminは, JH cycleより小さくなる. 25K以上の場合, IH cycleのγminは, JH cycleより大きくなる. 温海水入口温度THI=28℃, 冷海水入口温度ITCI=5℃のとき, IH cycleのγminは, JH cycleの場合より約3%小さくなる.
    (3) 正味出力PN, 温冷海水ポンプ動力LH,LC, 真空ポンプ動力LV, は, それぞれ, 式 (76)~(79) で, ほぼ近似できる.
    (4) 温海水入口温度THI=28℃, 冷海水入口温度TCI=5℃のとき, IH cycleの温海水流量は, JH cycleの場合より約18%少なくなる.
    IH cycleの冷海水流量は, 温海水入口温度THI=28℃, 冷海水入口温度TCI=5℃のとき, JH cycleより約66%小さくなる.
    (5) 温海水入口温度THI=28℃, 冷海水入口温度TCI=5℃のとき, IH cycleの造水量は, JH cycleより約19%大きくなる. これは, フラッシュ蒸発室内の液温降下が大きくなるためである.
    (6) 温冷海水入口温度差 (THI-TCI) が19~27℃のとき, JH cycleの場合の淡水化比は, 0.60~0.55%となる. IH cycleの場合の淡水化比は, 0.65~0.89%となる, すなわち, IH cycleの淡水化比は, JH cycleの場合と比較すると, 約8~38%大きくなる.
    (7) 総伝熱面積AT, 蒸発器伝熱面積AE, 凝縮器熱伝面積AC, 造水用凝縮器伝熱面積AfCは, 式 (80)~(83) で, ほぼ近似できる.
  • 大矢 晴彦, 日野 剛, 原 達也, 根岸 洋一, 松本 幹治
    1990 年 44 巻 3 号 p. 178-184
    発行日: 1990年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    3種の低圧逆浸透膜, NF-70[Film Tech社], NTR-729HF [日東電工 (株)], SU-600 [東レ(株)] を用い, 硫酸マグネシウム水溶液 (濃度100,500,2,000mg/l) を0.14, 0.34, 0.49MPaの圧力下で逆浸透分離実験を行った. Kedem & Katchalskyが提唱し,大矢らによって改良された不可逆過程の熱力学モデルに基づき, 膜定数を定める解析を行った. このモデルによる予測値と実験値はよく一致した. 透過流束と塩透過比率の結果をアメリカの工業規格3種の低圧逆浸透膜, NF-70[Film Tech社], NTR-729HF [日東電工 (株)], SU-600 [東レ (株)] を用い, 硫酸マグネシウム水溶液 (濃度100,500, 2,000mg/l) を0.14, 0.34, 0.49MPaの圧力下で逆浸透分離実験を行った. Kedem & Katchalskyが提唱し, 大矢らによって改良された不可逆過程の熱力学モデルに基づき, 膜定数を定める解析を行った. このモデルによる予測値と実験値はよく一致した. 透過流束と塩透過比率の結果をアメリカの工業規格 (ASTM) の提唱する補正係数, PCF (圧力補正), TCF (温度補正), SPCF (塩透過補正) により, 濃度500mg/l, 圧力0.34MPaの標準条件下の値に補正した. ASTMと上述のモデルにより計算されるPCFと実験で得られたPCFはよく一致した. SPCFとSPは上述のモデルとよい一致を示したが, ASTMによるものとは一致しなかった.
    ASTMの提唱する補正方法はとくに塩透過比率について低圧逆浸透法によるデータには適用できないと考えられる.
  • カリウム記憶無機イオン交換体の開発 (第1報)
    鈴木 喬, 三宅 通博, 吉川 ユミ, 吉田 敏行
    1990 年 44 巻 3 号 p. 185-188
    発行日: 1990年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    以上カリウムイオン記憶イオン交換体の開発を目指して第一段階の研究を行った.その結果,
    1) トンネル構造を有する合成タングステン酸カリ
    ウム中のカリウムイオンを330℃の硝酸ナトリウム溶融塩中でナトリウムイオンと構造変化なしにイオン交換することに成功したが,その交換されたナトリウムイオンは安定で水溶液中のカリウムイオンと容易にイオン交換しなかった.
    2) 合成タングステン酸カリウムを酸処理して創製したプロトン含有タングステンカリウム (たとえば H0.25K1.75W4O13) は水溶液中のカリウムイオンの選択的除去剤としての可能性を有することが判明した.
  • マンガン酸化物系吸着剤による海水からのリチウム採取 (第11報)
    宮井 良孝, 大井 健太, 加藤 俊作
    1990 年 44 巻 3 号 p. 189-192
    発行日: 1990年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    マンガン酸化物系吸着剤 [HMnO(2Mg)] からのリチウムの脱着法について検討した. 脱着剤としてペルオキソ二硫酸アンモニウム溶液を用い, 脱着条件, 脱着処理後の吸着剤の安定性ならびに吸着性能などについて調べた. その結果は次のように要約される.
    1) ペルオキソ二硫酸アンモニウム溶液により, 容易にリチウムは脱着された.
    2) 1回の脱着処理においては吸着剤は安定であり, その溶解損失率は0.2%以下であった.
    3) 1回の脱着処理では吸着性能への影響はみられなかった.
  • 川辺 允志
    1990 年 44 巻 3 号 p. 193-199
    発行日: 1990年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 佐藤 廣士
    1990 年 44 巻 3 号 p. 200-208
    発行日: 1990年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 増澤 力
    1990 年 44 巻 3 号 p. 209-214
    発行日: 1990年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 尾方 昇, 江原 亮, 礒岡 惇, 橋爪 正男
    1990 年 44 巻 3 号 p. 215-223
    発行日: 1990年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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