日本海水学会誌
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32 巻, 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 海水の冷凍脱塩に関する研究 (第10報)
    大輪 優, 川崎 成武
    1978 年32 巻4 号 p. 176-182
    発行日: 1978年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    The effect of butane gas agitation on the crystallization of ice has been investigated in an experimental crystallizer which consists of a crystallization room, an evaporation room and twelve butane spray nozzles. The structure of the butane spray nozzle was similar to that of a pneumatic atomizer and butane gas evaporated in the evaporation room was used instead of compressed air.
    This device promoted both the evaporation of butane and the strongagitation of sea water in the crystallization room, and therefore, ice was efficiently crystallized. The specific production rate of ice in this crystallizer was 0.55 kg/hr/kg-solution and thesuperheating for evaporation of butane (the driving force for freezing) was in the range between 0.8°C and 1.6°C.
  • 宮武 修, 田中 逸夫, 橋本 俊行, 富村 寿夫
    1978 年32 巻4 号 p. 183-189
    発行日: 1978年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    廃熱 (排温海水) 利用多段フラッシュ蒸発法海水淡水化に関して, 未脱気の供給温海水が蒸発装置内で放出する溶存空気の問題について検討した.
    供給温海水温度が低くなると, 放出溶存空気容積は著しく増大して, 大容量のエゼクタが必要となってくる. 段内液温度降下 (フラッシュダウン) が小さくなると, 温海水供給段における発生水蒸気中に含まれる放出溶存空気質量分率は著しく増大する. 廃熱 (排温海水) 利用の場合の通常の操作温度条件と考えられる範囲においても, 算定したその放出溶存空気質量分率に対して, 凝縮器における凝縮熱伝達係数は純水蒸気の場合のそれの1/3以下になりうる. したがって, 温海水供給段の抽気に関して, 十分な配慮が必要であり, 温海水供給段には独立した大容量の抽気系統を設けることが望ましい.
  • 松田 正治, 原谷 賢治, 中根 堯
    1978 年32 巻4 号 p. 190-196
    発行日: 1978年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    な管状型逆浸透モジュールを開発することを目的とし, これに用いる支持管付き管状浸透膜の開発を試みた.
    試作した膜モジュールは, 透水加工を施した硬質塩化ビニル管と膜の裏打ち材および酢酸セルロース膜からなり, 三者を一体化することによって膜のシール機構が簡略化され, またその取扱い操作がきわめて容易となった. 膜の裏打ち用素材の選定にさいしては, 直接キャスト法による製膜方法を透過水による圧力損失の両面から詳細な検討を行ない, ポリエステル濾布301が最も効果的であることを明らかにした. また支持管の透水加工法や製膜方法および管状膜端末部の補強法などについても検討した.
    長さ50cmの膜モジュールを試作して性能試験を行ない, 0.1N塩化ナトリウム水溶液を用いて操作圧力40kg/cm2における透過水量は約0.5m3/m2・day, 塩排除率95%という結果を得た.
  • 原谷 賢治, 中根 堯, 吉留 浩
    1978 年32 巻4 号 p. 197-205
    発行日: 1978年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    高分子電解質を用いたダイナミック膜の, 逆浸透型膜と濾過型膜の最適形成条件を調べ, 以下の結果を得た.
    逆浸透型膜のPEI膜, CMC膜, Zr (IV)-PAA膜に関しては,
    (1) 形成物質の粘度が小さいpH域で形成した場合, 高い塩除去率を示す膜が形成された. また形成物質の粘度が塩化ナトリウムを添加することにより低下するpH域では, 形成時の塩化ナトリウム濃度の増加に伴い塩の除去率も増大したが, 塩化ナトリウム添加によって粘度の低下が起こらないpH域では, 形成時の塩化ナトリウム濃度の影響はなかった.
    (2) 塩除去率と含水率の関係より, 粘度の低いpH域で形成した高い塩除去率を示す膜は, 含水率が小さく, 緻密で, 荷電密度の高い膜であることが明らかになった.
    以上のことから, 高分子電解質の粘度を測定することにより, 高性能な膜の形成pHおよび塩濃度の条件が判定できることが明らかになった.濾過型膜であるゼラチン膜については,
    (1) ゼラチンの除去率は, 酸性側で高く, アルカリ側で低い結果が得られた.
    (2) 膜性能テスト時に, 塩化ナトリウムを加えると, ゼラチンの除去率は低下した.
    以上のことから, 膜形成は支持体と膜形成物質の静電的引力が存在するか, または, 静電的反発力が小さいpH域で行なうのがよく, また, 処理運転時は, ダイナミック膜と処理物質の静電的反発力を弱める塩の添加は望ましくないことが判明した.
  • 加峯 正美
    1978 年32 巻4 号 p. 206-210
    発行日: 1978年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 加峯 正美
    1978 年32 巻4 号 p. 211-221
    発行日: 1978年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • , 小森 良三
    1978 年32 巻4 号 p. 222-229
    発行日: 1978年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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