日本海水学会誌
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24 巻, 4 号
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  • 磯舜 也
    1971 年 24 巻 4 号 p. 139-148
    発行日: 1971年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 海水中のウラン採取 (VIII)
    尾方 昇, 井上 信子
    1971 年 24 巻 4 号 p. 149-153
    発行日: 1971年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海水中のウラン吸着剤として用いたチタン酸について, X線回折, 赤外吸収スペクトル, 電子顕微鏡, 熱分析, 電気泳動および酸に対する溶解性について一般的性質を検討した. Ti (SO4) 2を常温でアルカリ溶液により中和して調製したチタン酸 (常温中和法チタン酸), 高温でアルカリにより中和したチタン酸 (高温中和法チタン酸) および酢酸アンモニウムを添加し湯浴上で加熱して調製したチタン酸 (酢酸アンモニウム法チタン酸) は外観が綿状で見掛け体積が大きく, 線状分子で非晶質であり水分が一定量水和している.水和数は常温中和法チタン酸TiO23/2H2O, 高温中和法チタン酸TiO2・H2O, 酢酸アンモニウム法チタン酸TiO2・5/3H2Oである.これらの線状分子はからみ合つてコロイド粒子を作る.表面は海水中で負電荷を有する. Ti (SO4) 2に尿素を加え90℃で見掛け体積が小さく, 立方体の結晶を形成する.永和数はTiO2・H2Oでアナターゼに水和したものと考えられる.表面電位は負であり, 他のチタン酸より電位は低い.煮沸状態では酸に対する溶解性はチタン酸の種類に関係なく酸濃度に支配されるが, 常温では常温中和法チタン酸の溶解性は高い.しかし長時間放置するとその溶解性は次第に低下した.
  • 高井 信治, 岩瀬 鎬三, 山辺 武郎
    1971 年 24 巻 4 号 p. 154-156
    発行日: 1971年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    In case cation-exchange resins of H-Na and H-Ca forms are analyzed by DTA and TGA, desulfonationkes place only for H-form ion-exchange resins. Therefore, the authors took advantage of thisharacteristic behavior to study a quantitative determination method of free sulfonic group. Also, hey estimated separation factors SHNa and SHCa by this method, and confirmed that those values esulted from this method agreed with those obtained by the conventional methods.
  • 佐藤 和男
    1971 年 24 巻 4 号 p. 157-162
    発行日: 1971年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海水の多段フラツシユ蒸発装置における非平衡現象および非平衡温度差について定義した.
    次に多段フラツシユ蒸発装置の移動現象方程式から装置の熱伝達能力, 海水の沸点上昇, フラツシユ蒸発の非平衡温度差, 加熱蒸気経費および伝熱面経費などの装置および経費要因と髄造水比, 最適伝熱面積および最小淡水製造経費との関係を明らかにした.
    それらの関係式から, 実用装置の装置および経費条件の範囲で諸数値を設定し, 電算機によつて, 最適造水比, 最適伝熱面積および最小淡水製造経費を計算した.
    計算結果より, 非平衡温度差と諸条件および最小淡水製造経費との関連を中心に検討した結果, いずれも非平衡温度差が増大すると, 最適造水比は低下し, 最小淡水製造経費は増大することがわかつた.その程度は条件により異なるが, 例えばr/U△Tが100m2h/t, CAが0.085\/m2h, Nが20段から60段の範囲で, CH150\/tがの場合には, 一段当りのフラツシユ温度差に対する非平衡温度差が10%増加すると, 最小淡水製造経費は0.25\/tから0.75\/t, CHが200\/tの場合には0.3\/tから1\/t大きくなる.
    換言すれば, 本計算例ではΔNTD/ΔTを0.5から0にすることができるならば, 最小淡水製造経費は1.5~5\/t低下することになる.
  • 山辺 武郎, 久保 誠, 高井 信治, 梅沢 香代子
    1971 年 24 巻 4 号 p. 163-165
    発行日: 1971年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    多段フラツシユ法による脱塩の際に析出するスケールの生成機構を明らかにするための基礎研究として, 純水と人工海水に溶けている二酸化炭素の脱炭酸ガス温度を, 室温近辺での溶液反応の検出に便利な試作示差装置を用いて求めた.
    二酸化素の脱炭酸は人工海水では180℃で, 純水では30.5℃で起こることが知られた.
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