日本海水学会誌
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34 巻, 6 号
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  • 益田 善雄
    1981 年34 巻6 号 p. 349-358
    発行日: 1981年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • イオン交換膜製塩における海水中の懸濁物に関する研究 (第1報)
    大和田 紘一, 清水 潮, 多賀 信夫
    1981 年34 巻6 号 p. 359-366
    発行日: 1981年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    イオン交換膜製塩を行なっている7工場において, 原料海水, 砂濾過水および電解槽通過水にいたる各工程から海水を採取し, 各工程海水中における懸濁態有機成分および微生物の分布や前処理としての急速砂濾過の結果について調査を行なった.
    原料海水中の濁度成分は, 工場の立地する水域の条件によっても, また調査した時期によっても異なり, かなりの変動がみられた.
    前処理を経て電解槽に導かれる海水中の濁度成分は, 各工場ともかなり似かよった条件になっており, 25μm以上の粒子は前処理の過程で95%以上除去されていた. 大きな粒子が除去されたことによって水中の懸濁物重量, クロβフィルa, POC, PONが非常に減少した.
    5~25μm程度の粒子に関しても前処理の効果が認められたが, 処理水においても103/ml程度は常に認められた.
    小型の粒子に関しては前処理の効果が十分認められず, 各工程の海水中に総菌数105~106/ml, 生菌数103~104/ml, 5μm以下の懸濁粒子104/mlが認められた.
    前処理を通過した微小な有機・無機の粒子や細菌類がイオン交換膜に付着して, 膜の効率に直接悪影響を及ぼしているとすれば, 微粒子を除去するためには急速砂濾過法に代わりうる抜本的対策が必要になってくると思われる.
  • イオン交換膜製塩における海水中の懸濁物に関する研究 (第2報)
    大和田 紘一, 清水 潮, 多賀 信夫
    1981 年34 巻6 号 p. 367-372
    発行日: 1981年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    イオン交換膜製塩を行なっている7工場において, 膜面付着物の実体や付着機構を明らかにする目的で, イオン交換膜に付着する微生物や有機物の調査を行なった.
    付着物重量や付着速度は常に海水入口部側のスペーサー部分に高い値がみられたが, カチオン膜, アニオン膜については, どちらかに
    付着物がかたよって蓄積しているといった傾向は認められなかった.
    付着物中の細菌は単位面積当たり104~105/cm2, 単位重量当たり104-105/cm2, 単位重量当たり105106/mgと高い値であった. 一方, 植物プランクトン量の指標としてのクロロフィルaは0.02μg/cm2と低く, 付着物に占める植物プランクトンの割合が非常に低いことを示している.
    膜面付着物中の細菌相は, 工場の置かれている地域の海水中の細菌相を反映しており, 原料海水に由来するものと思われる.
    顕微鏡観察の結果, 付着物の中に縦横に繊維状につらなる微生物が認められ, 調査時期を問わずまた各工場のカチオン膜, アニオン膜, スペーサーを問わずすべての試料に認められ.
    イオン交換膜面にまず微生物が付着, 増殖することによりprimaryfilmが形成され, そこに無機質の粒子や植物プランクトンの破片などがトラップされ, 付着物としての複合体が形成されていくものと考えられる.
    調査に常に同行され, イオン交換膜製塩に関して何かと教えていただいた日本専売公社小田原製塩試験場, 藤本好恵氏に感謝の意を表する. また, 調査に際しては, 日本専売公社, 各製塩工場の方々にたいへんお世話になったことを感謝する. 調査や試料の分析などに著者らの研究室の久米恒男, 有村和子, 安田公昭深見公雄, 芝恒男の諸氏にはたいへんお世話になった.
  • 藤山 虎也
    1981 年34 巻6 号 p. 373-380
    発行日: 1981年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 外山 茂樹
    1981 年34 巻6 号 p. 381-402
    発行日: 1981年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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