日本海水学会誌
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41 巻, 5 号
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  • 江川 博明
    1988 年41 巻5 号 p. 235-250
    発行日: 1988年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 上田 隆, 鵜川 直彦, 春木 隆, 芹沢 曉
    1988 年41 巻5 号 p. 251-256
    発行日: 1988年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海水における硫酸バリウムおよび硫酸ストロンチウムのスケール析出を判定する上で不可欠な溶解平衡実験を行い, 以下の結論を得た.
    1) 微量なバリウム, ストロンチウムについて溶解平衡データが取得できる実験装置を試作し, 満足できる結果を得た.
    2) プラズマ発光分光分析装置 (ICP) を使用することにより, 海水中のバリウムおよびストロンチウムはおのおの定量範囲5ppb~3ppmおよび2ppb~40ppmで分析可能である.
    3) 合成海水を使用し, イオン強度と溶解度積との関係を調べた結果, イオン強度Iが0, 5<I<1.5の範囲で
    BaSO4logKsp'=0.80・logI-8.00 (25℃)
    SrSO
    4 logKsp'=0.62・logI-4.92 (25℃)
    の関係を得た.
    4) ジェッダ沖の天然海水について硫酸バリウムの溶解平衡実験を行った結果,Ksp'値は合成海水で得られたイオン強度とKsp'との関係式から求められる計算値と一致した.
  • 岡崎 守男, 田門 肇, 山本 卓司
    1988 年41 巻5 号 p. 257-265
    発行日: 1988年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海流利用型ウラン吸着装置を提案し, 装置工学的検討を加えた.本装置は海中設置方式を採用し, 吸着剤充填層は装置1基当りの海水流入面積を増加させるため屏風型としている. 吸着装置への吸着剤の入れ替えは, 支援ブイを吸着剤運搬船に接続し, すべてスラリー輸送により行うものである.
    海流利用型ウラン採取システム設計に必要な知見を整備し, システムの装置因子, 操業条件と採取コストの関係について計算を行った.
    ウラン採取量は固定床内と吸着剤粒内のウラン収支から導かれる基礎式を数値計算により解くことで求めた. アミドオキシム樹脂を吸着剤として, カラムテスト法により, 天然海水の破過曲線と吸着量変化を実測し, ウラン採取量の評価法の妥当性を検討した.
    ウラン採取コスト評価の基準を定め, 1例として, ウラン換算年産1,000トンのプラントのコスト評価の概算を行った. 粒径1mmのアミドオキシム樹脂を厚さ20cmに充填した固定床を吸脱着サイクル90日で運転した場合のコストは19万円/kg-Uであった. この場合のコストの内訳は, 吸着剤コスト35%, 吸着剤の運搬コスト17%, 装置コスト38%, その他10%であった.
    本コスト計算は現状では不確定要素を数多く含んだものであることを指摘しておく. しかし, 少なくとも海流利用・固定床型吸着システムに関する限り, ここ
    でのシミュレーションスキームは基本的に合理的なものであって, 今後吸着剤性能, 吸着剤および装置コストについてのより詳細で正確なデータが与えられれば, 本コスト試算の精度も改善されることになろう.
  • 1988 年41 巻5 号 p. 266-298
    発行日: 1988年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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