日本海水学会誌
Online ISSN : 2185-9213
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68 巻, 1 号
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巻頭言
特集:「放射性物質の分析と除染」
まえがき
解説
報文
  • 天海 亘, 杉山 まい, 藤原 邦夫, 須郷 高信, 梅野 太輔, 斎藤 恭一
    2014 年 68 巻 1 号 p. 18-24
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/09/14
    ジャーナル フリー
    市販の6-ナイロン繊維にアニオン交換基をもつグラフト高分子鎖を付与した後,不溶性フェロシアン化コバルトおよびニッケルを担持した.まず,フェロシアン化物イオン(Fe(CN)64-)をアニオン交換繊維に吸着させた.つぎに,コバルトまたはニッケルイオンと沈殿生成反応させ,不溶性フェロシアン化コバルトまたはニッケルを繊維上に担持した.比較のため,市販の多孔性アニオン交換樹脂ビーズを担体として不溶性フェロシアン化コバルトおよびニッケルを担持した.繊維のフェロシアン化金属の含有率は,ビーズのおよそ半分であった.不溶性フェロシアン化コバルトおよびニッケルを担持した繊維およびビーズの吸着等温線は,いずれもLangmuir型に整理できた.吸着等温線を,不溶性フェロシアン化金属重量あたりのセシウム吸着量として整理すると,繊維とビーズとで吸着等温線が一致した.
ノート
  • 服部 考成, 日高 祐一郎, 福士 惠一, 早川 真, 辻本 淳一, 湊 太郎
    2014 年 68 巻 1 号 p. 25-29
    発行日: 2014年
    公開日: 2015/09/14
    ジャーナル フリー
    我々は,ミズクラゲ(Aurelia aurita)及び大型クラゲ(Nemopilema nomurai)懸濁液の上澄み液は,アイスプラント(Mesembryanthemum crystallinum L.)の水耕栽培において利用できることを示した.すなわち,真空加熱濃縮したクラゲ上澄み液及び食塩を用い,栽培溶液中の電気伝導度が0.5あるいは1 % (w/v) NaClに相当する値となるように調整し,アイスプラントを栽培した.収穫後,重量を測定した.また,アイスプラント可食部中の陰イオン,有機酸,アミノ酸をキャピラリーゾーン電気泳動法(CZE)により定量した.さらに,カルシウム,鉄,亜鉛を誘導結合プラズマ(ICP)発光分光分析法により定量した.これらの結果について統計的に解析したところ,硝酸イオン,クエン酸,金属濃度を除き,塩化ナトリウム濃度,食塩,クラゲの種類による有意差は見られなかった.
リレーエッセイ(5)
研究会だより
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