ウエハラサイクルを用いた海洋温度差発電プラントの安定性および性能特性を検討するため, 約5時間の定常運転を行った. 蒸発器, 凝縮器, 再生器および加熱器にはシェル&プレート式熱交換器を用い, 補助凝縮器にはシェル&チューブ式熱交換器を使用した. 実験条件は蒸発器の温水入口温度29℃, 温水流量193.7kg/s, 凝縮器の冷水入口温度8℃, 冷水流量111.1kg/s, タービン出力30kWにおいて実験を行った.その結果, システムは極めて安定していた. また, 蒸発器の熱通過係数は温水のプレート内平均流速が0.587m/sの時に約1.401kW/(m
2・K) であり, 凝縮器の熱通過係数は冷水のプレート内平均流速が0.349m/sの時に約0.725kW/(m
2・K) であった. 第一タービンの出力は1%kW, 第二タービンの出力は11.5kWであり, タービン内部効率はそれぞれ60.1%, 76.8%であった. さらに, 異なる実験条件において蒸発器と凝縮器の熱通過係数の評価を行った
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