日本海水学会誌
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33 巻, 3 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 楠本 紘士
    1979 年 33 巻 3 号 p. 143-153
    発行日: 1979年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 後藤 藤太郎, 中嶋 義弘
    1979 年 33 巻 3 号 p. 154-164
    発行日: 1979年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 錯形成によるアンモニアおよびシアンの挙動
    信田 和純
    1979 年 33 巻 3 号 p. 165-171
    発行日: 1979年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海水の蒸発法淡水化について, 揮発性汚染物質であるアンモニアおよびシアンの生成淡水への移行を防止するため, アンモニアおよびシアンが金属と錯体を生成しやすいことを利用し, 金属を溶液に添加し, 留出傾向を把握することにより, 留出防止への可能性があるか否かを検討した.
    金属添加によるアンモニア留出に対する抑制効果は, pHおよび塩分濃度でかなり左右される. そのため, アンモニア濃度の高い地域, pH7~8の中性領域, 塩分濃度の非常に薄い地域に限られ, また金属種によりその効果に差があることが示され, 金属濃度を高くすることにより効果が大きくなることを推定した.
    シアンは, 比較的安定度定数の大きい鉄 (III), 銅の添加また安定化合物であるフェリシアン化カリウム, フェロシアン化カリウム含有溶液からでも, シアンの留出率は高く, 錯体が生成したとしても加熱蒸留により, 錯体系は分解されると思われる, シアン留出に対する金属添加の効果も, pHまたは塩分濃度により大きく影響される.
    pH変化は, アンモニアおよびシアンの留出に対する金属の錯体生成による抑制効果に対して, 大きな影響を及ぼし, また加熱蒸留によりこれらの錯体生成による抑制効果を妨げると思われる. すなわち, 加熱により容易に錯体が分解するため, アンモニアならびにシアンは留出すると思われる. また, 金属添加によるアンモニアおよびシアンの留出に対する抑制効果は, 塩分濃度あるいは金属種, 金属濃度により明確な差を生ずる.
  • 和泉 健吉, 山田 章, 高橋 燦吉, 池永 義弘
    1979 年 33 巻 3 号 p. 172-179
    発行日: 1979年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    多段フラッシュ蒸発器の熱および物質平衡を単純化の近似を加えて検討し, 蒸発器の造水倍率と凝縮器の蒸貫流率の間の関係式を導いた. 一方, 造水量100m3/dと1m3/dの二つの多段フラッシュ蒸発プラントを用い, それぞれスケール防止法をなんら講じない無処理試験とスケール抑制剤として縮合リン酸塩 (カルゴン) を添加した試験を実施した, 造水倍率と熱貫流率の関係について計算結果と実験結果を比較検討したところ, 汚れが極端に多く, 熱貫流率の低下が著しい場合には, 実測の造水倍率が計算値より高い値となるが, 汚れがあまり多くないときには, 両者は良く一致することがわかった. この傾向は100m3/dおよび1m3/d両プラントにおいて同様であった. したがって造水倍率と熱貫流率の近似計算式は実用に供することができ, さらに熱貫流率の値から伝熱管の汚れ係数も得られ, 洗浄条件が推定できる.
  • 赤間 美文, 中井 敏夫, 河村 文一
    1979 年 33 巻 3 号 p. 180-183
    発行日: 1979年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海水中の微量モリプデンを溶媒抽出した後原子吸光分析した.モリブデンは, 4-ベンゾイル-3-メチル-1-フェニル-5-ピラゾロン (BMPP) と錯体を形成しこれはインアミルアルコールに抽出できる, そこでモリブデンを抽出する際の最適条件を得るためpHの影響や試薬の濃度の影響, および各種共存元素の影響について検討した.その結果, モリブデンはpH1.0~3.0で完全に抽出されることがわかった. また, 共存元素の影響について検討した結果, Na, K, Sr, Ca, Mgなどは共存量が多くても影響しないが, Fe (III), Cr (VI), V (V) などは2mg以上で大きな負の影響を与える.このことは, これらの元素がBMPPと錯体を形成するため共存量が増加するとBMPP濃度が減少するためと思われる.
    分析操作を次に述べる.塩酸10mlを添加した海水1lを加熱濃縮し200mlとした後No.3の濾紙で濾過する. 次に酢酸ナトリウムを加えpH2.5に調整した後, 分液ロートに入れる. これに0.2w/v%のBMPP-インアミルアルコール溶液10mlを加え10分間振り混ぜモリブデンを抽出した. その結果海水1lには7~11μgのモリブデンが含まれており, これは, これまでの報告値とよく一致している.
  • 国定 勇一
    1979 年 33 巻 3 号 p. 184-189
    発行日: 1979年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 岡 光蔵
    1979 年 33 巻 3 号 p. 190-196
    発行日: 1979年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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