日本海水学会誌
Online ISSN : 2185-9213
Print ISSN : 0369-4550
ISSN-L : 0369-4550
35 巻, 6 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 菅坡 和彦, 加藤 俊作
    1982 年 35 巻 6 号 p. 317-325
    発行日: 1982年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 後藤 藤太郎, 中嶋 義弘
    1982 年 35 巻 6 号 p. 326-338
    発行日: 1982年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 三好 浩文, 福元 次夫
    1982 年 35 巻 6 号 p. 339-343
    発行日: 1982年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    スペーサーの両側に空隙のあるイオン交換室内のスペーサー内部およびスペーサー外部の速度分布式として, Brickmanの式を応用し, Eq.(5) およびEq.(7) を得た.
    これらの式を実験的に検討するために, スぺーサーの種類および流速を変えて, トレーサー写真法にょり, イオン交換膜とスペーサーの間の空隙部分の速度分布を測定した. この実験により得られた速度分布は, 理論解Eq.(10) の速度分布とよく一致した. また, イオン交換室の膜間隔およびスペーサーの厚さを変えて, スペーサーの両側に空隙がある場合の圧力損失と, 平均流速を測定した. これらの値をEq.(11) に代入して求めた透過率Kの値は, スペーサーの両側に空隙がない場合の前報のKの値とよく一致した. 以上の結果, イオン交換室内の速度分布はEq.(5) およびEq.(7) で表わされることが明らかになった. さらに, この速度分布式中の無次元パラメーターαの推算式としてEq.(12) を得た.
  • 真島 久之助, 甲木 和子, 岡 俊平
    1982 年 35 巻 6 号 p. 344-348
    発行日: 1982年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    110℃におけるNaCl-MgCl2-H2O, NaCl-MgCl2-CaCl2-H2O系の平衡値と恒温不変点を求めた.
    2) NaCl-MgCl2-H2O系の恒温不変点の液組成について, 75℃から110℃になると塩化マグネシウムはその値を増大し, また食塩の値も本実験では増大して来ている.
    3) 110℃におけるNaCl-MgCl2-CaCl2-H2O系では, 75℃まで析出しなかった2CaCl2・MgCl2・6H2O複塩が析出し, N点では食塩, 塩化マグネシウムの値は増大するが, 塩化カルシウムの値は減少する. 75℃のO点が110℃のO′点, O″点になると, 食塩の値は約2倍に増大し, 塩化マグネシウムの値はO′点では大きく増すがO″点では少ない. また塩化カルシウムの値はO′点で少なく, O″点では大きな値を示している.
  • 斎藤 恭一, 宮内 照勝
    1982 年 35 巻 6 号 p. 349-354
    発行日: 1982年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    ウランを含む人工海水中における各成分の全イオン濃度勾配と全イオン流束との関係を得た. また, 人工海水中におけるイオンの拡散係数に対するクーロン力の寄与を検討した. その結果, Na, Mg, ClおよびSO4以外の低濃度である成分の拡散係数はクーロン力の影響を受けていないことが明らかになった
  • 和泉 健吉, 山田 章
    1982 年 35 巻 6 号 p. 355-360
    発行日: 1982年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    蒸発式海水淡水化装置の伝熱管に析出するアルカリスケールの熱特性を実験的に検討した.
    アルカリスケールは炭酸カルシウムと水酸化マグネシウムの混合物質であり, その混合比は析出温度によって異なり, 低温部では炭酸カルシウムが主成分, 高温部では水酸化マグネシウムが主成分である. 混合組成のスケールの密度が単一組成のスケールの密度より小さくなる実験結果が得られた. このことは混合組成のスケールには内部に空隙が多いことを意味している. 混合比0.55近傍の空隙率が最も大きく40%に達するが, これは均一球の最疎充填に対する空隙率に近い値となる.
    スケールの熱抵抗を炭酸カルシウム, 水酸化マグネシウムおよび空隙の熱抵抗の直列接続と仮定して計算すると, 空隙の熱伝導度が0.63W/m・Kになる. これは水の熱伝導度にほぼ等しく, スケールの熱抵抗の測定を水中で実施した点と考え合わせると, 混合組成を有するスケールの構造として, 単一組成のスケール粒子が疎に充填されているというモデルに妥当性がある.
feedback
Top