日本海水学会誌
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49 巻, 4 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 大矢 晴彦, 鈴木 喬, 中尾 真一, 加藤 茂, 辻 正道, 杉 二郎
    1995 年 49 巻 4 号 p. 195-201
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海水の濃縮で問題となるスケール成分をある程度まで除去することに成功すれば, 海水中に残存するスケール成分が析出するぎりぎりの限界まで海水を濃縮し, 淡水の回収率を引き上げることが可能となる. スケール吸着プロセスや淡水回収率を80%まで上げる超高圧逆浸透プロセス等のこれからの研究開発が期待される技術と電気透析や蒸発晶析等の従来の海水濃縮技術を組み合わせ, 海水を総合的に利用することを想定した海水総合利用システムを提案した.
  • 広津 孝弘, 高木 憲夫, 加藤 俊作
    1995 年 49 巻 4 号 p. 202-213
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 複数の塩類-水系の溶解平衡式について (第1報)
    江原 亮
    1995 年 49 巻 4 号 p. 214-219
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    未飽和溶質による飽和溶質の塩析が行われるかん水濃縮系の挙動は3種の現象すなわち, 1) 溶解度, 2) 溶解度積および 3) 未飽和溶質による溶媒の拘束によって説明でき, その広域的な定量的把握は水量の自乗を (着目する一種の飽和溶質およびすべての未飽和溶質) の2次斉次項および (水量およびすべての未飽和溶質) の2次斉次項の線形関数として表す水量自乗型の次元の式により可能であることを明らかにした.
    特に3.3節に示した石膏, 食塩, 塩化カリウム, 塩化マグネシウム, 塩化カルシウム-水系の石膏, 食塩, 塩化カリウム飽和域における食塩および塩化カリウムの挙動はイオンかん水の濃縮に際しその最終煮詰め度の決定に極めて有効であると考えられる.
  • マンガン酸化物系吸着剤による海水からのリチウム採取 (第19報)
    宮井 良孝, 加納 博文, 馮 旗, 大井 健太
    1995 年 49 巻 4 号 p. 220-225
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    脱着液から炭酸リチウムを製造する全工程のフローシートをFig.-8に示した.
    炭酸リチウムの純度および収率を高めるために, 1) アルカリ処理, 2) 濃縮処理, 3) 晶析処理, 4) 洗浄処理を行い, それらの処理条件を明らかにした.
    アルカリ処理においてpH12以上で不純物の二価金属元素を沈でんさせた. マンガン, マグネシウムはほぼ定量的にろ別除去することができた. カルシウムの除去率は92%程度であった.
    次いで, 濃縮処理において, 濃縮率80%程度までに加熱濃縮してリチウム濃度8,500mg・dm-3以上の濃厚溶液を調製した. このとき, 残存カルシウムは再び析出し定量的にろ別除去することができた.
    濃厚リチウム溶液に炭酸ナトリウムを1.2モル加えて, 炭酸リチウムを晶析させた. これをろ別し, ただちに少量の熱水 (20cm3・g-1)を用いて洗浄処理を行った.
    これらの処理条件により, 脱着液から市販一級品と同等の炭酸リチウムを収率75%程度で製造することができた.
    実用的には, このプロセスで使用する酸, アルカリ, 炭酸塩については廃工業薬品の使用が経済的であり, その場合, 生成炭酸リチウムの品位への影響について別途検討する必要があると考えている. また, 炭酸リチウム晶析残液からのリチウムの回収については, 溶媒抽出による分離・回収法の検討を進めている.
  • マンガン酸化物系吸着剤による海水からのリチウム採取 (第20報)
    宮井 良孝, 加納 博文, 馮 旗, 大井 健太
    1995 年 49 巻 4 号 p. 226-230
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海水からのリチウムの大量採取を目的としてベンチ吸着試験装置を設計・試作した. 約7ヵ月間での吸着-脱着試験を行った結果をTable-2に示した. 吸着剤2.5kg (乾燥重量), 海水量4,200m3を使用した.
    脱着液から炭酸リチウムを製造した結果, 純度99.1%のものを約750g製造することができた. この実験での海水からのリチウム吸着率は約27%, 炭酸リチウムとしての採取率は20%程度であった.
    この採取ベンチ試験の結果, 海水からのリチウム採取が技術的に十分可能であることを実証できた.
  • 栂野 秀夫
    1995 年 49 巻 4 号 p. 231-237
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 力武 烈
    1995 年 49 巻 4 号 p. 238-245
    発行日: 1995年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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