日本海水学会誌
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22 巻, 2 号
選択された号の論文の6件中1~6を表示しています
  • 下平 三郎
    1968 年22 巻2 号 p. 163-191
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • ハイドレート法による海水, かん水の濃縮 (第14報)
    斎藤 進
    1968 年22 巻2 号 p. 192-198
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    ハイドレート生成条件を変化させる目的で, 混合ガスによるハイドレート生成平衡を測定し, 次に示すごとき結果をえた.
    (1) R-12-R-21, R-21-R-22系のごとくハイドレート剤相互の混合系においては, 混合系のハイドレート生成ラインおよび凝縮線とも成分ガス単体の両線の間にくる. しかして, 片方のガスのハイドレート不安定領域においても, 他方のガスのつくる水格子中にそれは包接されてハイドレートの安定化に寄与する.
    (2) 共沸混合系においては. 一定混合比で生成圧力の最大値を示し, その値は成分ガスがそれぞれ単独でハイドレートを生成する場合の平衡圧力のいずれより大きい. またその混合比は, 成分混合ガス共沸点の混合比と一致する.
    (3) ヘルプガスを混合した場合, 構造II型の結晶中に入つて安定化に寄与するが, その効果が温度によつて変化するためハイドレート生成ラインを湾曲させる.
  • ジクロルモノフルオルメタンの微量定量法 (1)
    青木 利夫, 岡市 友利, 越智 正
    1968 年22 巻2 号 p. 199-203
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    ポリハロゲン化炭化水素の比色定量法として, FUJIWARA反応に基づく方法が数多く報告されているが, フツ素の入つた化合物に関するものはまだ検討されていない.
    淡水中のフレオンにこの反応を適用し, 分析の諸条件を検討した結果, ピリジンと水酸化ナトリウムを加えて, 加温, 反応させると, まず, 525mμ に吸収極大をもつ赤色が現れるが, さらに加温を続けると赤色は消失した. 366mμ にも吸収極大が認められ, 525mμ に比較して366mμ の吸収は安定で, 感度が高いことが判明したので, フレオンの定量には後者を用いた.
    試水20mlに, ピリジン9ml, 5N水酸化ナトリウム1mlを添加し, 50℃で50分間反応させて, 366mμの吸光度を測定することにより, フレオン濃度0.1~7mg/lの範囲で, 相対誤差, 変動係数ともに1%の精度で定量しえた. 多量のマグネシウム, カルシウムは著しく吸光度を低下させ, また銅, および鉄も妨害する.
  • ジクロルモノフルオルメタンの微量定量法 (2)
    青木 利夫, 岡市 友利, 越智 正
    1968 年22 巻2 号 p. 204-208
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    海・かん水中のフレオンの定量に, 淡水中のフレオンの定量法を適用すると, 著しい吸光度の低下が認められるが, これは主として, 試水中のマグネシウムが添加アルカリを水酸化物の生成に消費するためと考えられる. 従つて, この種の試水の場合にはマグネシウム量, または塩素量に応じて適宜アルカリ添加量を増減すればよい. すなわち, 塩素量が5~25g/lの試水には5N水酸化ナトリウムを1.5ml添加し, 同じく20~45g/lの試水には2mlを添加する. 検量線はあらかじめ海水, および塩素量が35g/l程度のかん水を用いて作成しておけばよい.
    塩素量が45g/l以上のかん水に, さらに, アルカリを加えるとピリジン層が分離して測定できず, また銅を含む試水では回収率が低下する. このような試水には通気法を採用することによつて, 平均回収率97%をえることができた. すなわち, 試水20mlに30ml/minで20分間通気し, それをピリジン9mlを入れた吸収管2本に氷冷しながらフレオンを吸収させ, ついで, これに水を20ml, 5N水酸化ナトリウムを1ml加え, 常法により反応・測定すればよい.
  • 斎藤 進
    1968 年22 巻2 号 p. 209-211
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    すでに測定した生成熱, 水和数, 結晶比重等から, I型ハイドレ-トとII型ハイドレートの優劣を比較した結果, 結晶生成がII型の方において円滑に行なわれるという結論をえ, II型が水和数の大きいことと共にI型よりすぐれているとした, また実用上十分な精度を持つハイドレート生成条件推定図を, ハイドレート剤の沸点および臨界温度を用いて描くことができた.
  • 1968 年22 巻2 号 p. 222-
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    Vol. 21 (1968) No. 6 p. 231
    修正箇所:その他 左側
    修正内容:
    (誤) 吸熱← →発熱
    (正) 発熱← →吸熱
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