日本海水学会誌
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42 巻, 6 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • ファージの産業への応用の可能性
    荒木 道郎
    1989 年 42 巻 6 号 p. 271-278
    発行日: 1989年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 高木 憲夫, 広津 孝弘, 榊原 実雄, 加藤 俊作, 菅坡 和彦
    1989 年 42 巻 6 号 p. 279-283
    発行日: 1989年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究では海水中のウランに対する吸着性が高く, かつ高強度の繊維状吸着剤を開発するために, アミドキシム化の容易な重合体とアミドキシム化の遅い重合体との複合型アクリロニトリル繊維を用いてAO-繊維を調製し, 調製条件と海水ウランに対する吸着性および繊維強度について検討しつぎの結果を得た.
    1) 複合型アクリロニトリル繊維をヒドロキシルアミンと8時間反応させ, 引き続いて24時間アルカリ処理して得たAO-繊維がもっとも大きなウラン吸着速度を示し, 85日間のウラン吸着量は10mg/gであった.
    2) アルカリ処理したAO-繊維のウラン吸着性から, ウラン吸着速度が弱酸基量および含水量に著しく依存することが認められた.
    3) 繊維強度は, アクリロニトリル含有率の高いポリマーを複合させることにより増大することが認められた.
    4) 以上の結果から, アクリロニトリル含有率の異なる二つの共重合体からなる複合型アクリロニトリル繊維から調製したAO-繊維は, ウラン吸着性のみならず繊維強度も向上することが認められた.
  • 童 愛軍, 赤間 美文, 田中 誠之
    1989 年 42 巻 6 号 p. 284-288
    発行日: 1989年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究は塩化ナトリウム中の微量銅を簡単にかつ感度良く定量することを目的としている.著者らは, 従来抽出剤としてよく使われているAPDCキレート試薬に着目し, APDC-MIBK溶媒抽出を併用した塩化ナトリウム中の微量銅の原子吸光分析法について検討した.最初に, 塩化ナトリウム中の銅の抽出における基礎的諸条件を調べ, また, 主成分の塩化ナトリウムの影響についても検討した.その結果, 20gまでの塩化ナトリウムの影響は認められなかった.次に, 特級, 一級塩化ナトリウムおよび天日塩を目的試料とし, それに含まれている微量銅を定量した.その結果, 0.01ppmまでの銅を精度良く測定することができた.
    本法は従来のジチゾン-四塩化炭素系を用いる方法と比べ, 逆抽出や酸分解などの必要がないので, 操作が簡単である.また, MIBKの代わりに, 水に対する溶解度の小さいDIBKを用いることによって, 操作をさらに簡略化できる.さらに, 本法は塩化ナトリウムの影響を受けないことから, 塩中の銅の定量法として優れていると考えられる.
  • 小嶋 健博, 重富 康正
    1989 年 42 巻 6 号 p. 289-292
    発行日: 1989年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    アミドキシム樹脂を用いて海水中のウラン (VI) を前濃縮後, TOPO抽出比色法で定量する方法について検討した結果を要約すると,
    1) 海水5lにアミドキシム樹脂 (ダイヤイオンCR-50) 2.0gを加えバッチ法にて4日間かくはんするとウラン (VI) は定量的に吸着する.
    2) 海水と分離濾別した樹脂を100cm3三角フラスコに移し, 脱着剤として0.50moldm-3硫酸溶液20cm3を加えて恒温槽中で5時間振り混ぜれば定量的に樹脂からウラン (VI) を脱着できる.
    3) この脱着液10cm3を100cm3分液漏斗に移し, TOPO-シクロヘキサン抽出後, 有機相を2moldm-3硝酸溶液で洗浄して, 10cm3メスフラスコに移し, 5-Br-PADAPとTEAを加えて発色30分後575nmの波長で吸米度を測定する.検量線は0~5μgcm-3の範囲で良好な直線性を示し, ウラン (VI) 10μgに対し1mgのスカンジウム (III), バナジウム (V), コバルト (II), 鉄 (III), ニッケル (II) およびジルコニウム (IV) が妨害したが, 2moldm-3硝酸溶液で2回洗浄すればその妨害は除去できる.ジルコニウム (IV) は抽出時に5%CyDTA溶液と2%フッ化ナトリウム溶液を併用すれば除去できた.
    4) 本法で海水中のウラン (VI) を定量した結果2.81ppbであった.
  • 小嶋 健博, 曽和 孝之, 重富 康正, 山本 勇麓
    1989 年 42 巻 6 号 p. 293-297
    発行日: 1989年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    2-ヒドロキシフェニルエチルケトンオキシム含有トリ酢酸セルロース (HPEKO-TAC) 粉体を用いて海水中の銅 (II) を前濃縮後, バソクプロインスルホン酸ナトリウムで比色定量する方法を要約すると;
    1) 海水1lにHPEKO-TAC粉体2gを加えてバッチ法にて20時間かくはんすると銅 (II) は定量的に吸着する.
    2) 海水と分離濾別した吸着剤を100ml三角フラスコに移し, 脱着剤として0.5M塩酸溶液20mlを加えて恒温水槽中で30分振り混ぜれば定量的に銅 (II) を脱着できる.
    3) この脱着液を30mlビーカーこ入れホットプレート上で蒸発濃縮し, 10mlメスフラスコに移し, バソクプロインスルホン酸ナトリウムを比色試薬として発色後, ブランク対照に波長478nmで吸光度を測定する.
    4) 本法で海水中の銅 (II) を定量した結果2.2±0.27ppbであった.
  • 豊倉 賢, 横田 政晶
    1989 年 42 巻 6 号 p. 298-304
    発行日: 1989年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • 第1回塩事業海外研修レポートより
    増山 貞夫
    1989 年 42 巻 6 号 p. 305-308
    発行日: 1989年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
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