日本化学療法学会雑誌
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43 巻, Supplement2 号
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  • 松田 静治, 安藤 三郎, 王 欣輝, 川又 千珠子, 平林 光司, 岡田 悦子, 中山 摂子, 井口 登美子, 武田 佳彦, 藤本 征一郎 ...
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 658-662
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    産婦人科領域感染症に対するニューキノロン薬pazunoxacin (PZFX) の臨床的検討を行い, 以下の成績を得た。
    1) 産婦人科領域感染症患者19名に本剤を1回100~200mg, 1日2~3回2~14日間投与した。感染症状不明確 (5例), 治療後来院しなかった1例および副作用のため投薬中止例 (1例) を除く12例を解析対象例とした。
    2) 臨床効果は, 子宮内膜炎5例, 卵管炎4例, バルトリン腺膿瘍2例, 会陰部膿瘍1例に対し全例有効であった。
    3) 細菌学的効果は6例より8菌種8株が検出され, すべてが消失した。
    4) 副作用は1例に軽度の発疹が認められた。臨床検査値の異常変動は認められなかった。
    以上のことより, 産婦人科領域における各種感染症に対する本剤の有用性が示唆された。
  • 関 賢一, 岩田 嘉行
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 663-665
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新しく開発された経口ニューキノロン系抗菌薬pazufloxacinを産婦人科領域感染症8例に使用し, 臨床的検討を行った。本剤投与を行った8例の内訳は, 子宮内膜炎2例, 卵管炎2例, バルトリン腺膿瘍3例, 外陰部膿瘍1例であった。臨床効果は有効6例, 無効2例であり, 細菌学的効果は5例から5菌種8株が分離され, 消失4例, 菌交代1例で分離菌は全株消失した。本剤投与に起因すると思われる副作用として1例に下痢が認められた。臨床検査値の異常変動は認められなかった。
  • 舘野 政也, 舟本 寛
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 666-668
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新たに開発されたニューキノロン系抗菌薬pazufloxacin (PZFX) について臨床的検討を行い, 以下の結果を得た。
    1) 子宮内膜炎1例, 外性器感染5例, 計6例にPZFXを投与し6例全例に効果を認めた。
    2) 6例の症例から7株が検出され, 細菌学的には本剤の投与により全ての菌が消失したが, 1例に菌交代が認められた。
    3) 副作用, 臨床検査値異常は認められなかった。
  • 八神 喜昭, 花田 征治, 生田 克夫, 万歳 稔, 石田 昭太郎, 浅井 英和
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 669-672
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    産婦人科領域感染症に対するニューキノロン薬pazunoxacin (PZFX) の臨床的検討を行い, 以下の成績を得た。
    1) 産婦人科領域感染症患者13例に本剤を1回100~200mg, 1日1~3回, 7~9日間投与した。初診以来来院せずの1例およびクラミジア非検出子宮頸管炎1例を除く11例を解析対象例とした。
    2) 臨床効果は, 11例 (子宮内膜炎4例, 産褥子宮内感染1例, 子宮留膿症1例, 卵管炎2例, バルトリン腺膿瘍2例, 子宮頸管炎1例) に対し著効1例, 有効10例であった。
    3) 細菌学的効果は7例より10菌種14株が検出され, 13株が消失, 1株が存続し菌消失率は92.9%であった。
    4) 副作用は1例に軽度の悪心・めまい・下痢が認められた。臨床検査値異常として1例にLDHの上昇が認められた。
    以上の結果より, 産婦人科領域における各種感染症に対する本剤の有用性が示唆された。
  • 保田 仁介, 山元 貴雄, 岡田 弘二
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 673-676
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新しく開発された経口キノロン系抗菌薬であるpazfloxacin (PZFX) について産婦人科領域における臨床的検討を行い, 以下の結果を得た。
    同意の得られた子宮内膜炎6例, 子宮付属器炎5例, バルトリン腺膿瘍2例の計13例の産婦人科性器感染症に対して本剤1回200mg (バルトリン腺膿瘍では1回100mg), 1日3回の投与を7日間行ったところ, 臨床効果は全例で有効であった。
    細菌学的効果の検討では本剤投与前にグラム陽性菌4株, グラム陰性菌7株, 嫌気性菌5株, Chlamydia trachomatis 1株の17株が検出されたが, Enterococus faecalis 1株を除いた16株が消失し, 除菌率は94.1%であった。
    また, 本剤投与による自他覚的副作用および臨床検査値の異常は1例もみられなかった。
    以上のことから, PZFXは産婦人科性器感染症に対して有用となり得ると考えられた。
  • 藤野 祐司, 石河 修, 今中 基晴, 荻田 幸雄, 津田 浩史, 恩田 博
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 677-679
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新規に開発された経口キノロン系抗菌薬pazufloxacin (PZFX) について産婦人科領域感染症に対する臨床的検討を行い, 以下の結果を得た.
    子宮瘤膿腫1例, 卵管炎2例, 卵管瘤膿腫1例, バルトリン腺膿瘍6例, 子宮頸管炎1例の計) 11例に対し, PZFXを1回100mg~200mg, 1日2~3回投与し, トリコモナス原虫 (対象外疾患) による子宮頸管炎1例, 及び炎症所見が不明確な卵管炎2例を除く8例を臨床効果解析対象例とした. 臨床効果は全例で有効であった. 細菌学的には7例から6菌種10株が分離され, 9株が消失し, 菌消失率は90%であった. 副作用, 臨床検査値異常については全例で認められなかった.
  • 佐能 孝, 工藤 尚文, 光井 行輝, 中桐 善康, 坂口 幸吉
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 680-682
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新しく開発された経口ニューキノロン系抗菌薬pazufloxacin (PZFX) の婦人科領域感染症に対する臨床的検討を行った.
    対象とした婦人科領域感染症患者12例の内訳は, 子宮内膜炎3例, 卵管炎4例, バルトリン腺膿瘍1例, バルトリン腺炎1例, 乳腺炎1例, 腟断端膿瘍2例であった. 投与方法は本薬1回100~200mgを1日2~3回経口投与した. 投与期間は5~7日間であった.
    臨床効果は, 効果判定不能の2例を除く10例がすべて有効であった. 細菌学的には, 1例よりEnterobacter aerogenes1株が分離され, 投与により消失したが, Corynebacterium sp. が交代菌として出現した. また投与症例中本薬によると思われる副作用は, 1例で胃部不快感と下痢が認められた. 臨床検査値の異常変動は認められなかった.
  • 青野 敏博, 苛原 稔, 福家 義雄, 大頭 敏文, 三宅 敏一, 林 子耕
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 683-685
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    産婦人科感染症の症例に対し, pazunoxacin (PZFX) を1回100mg~200mgを1日3回, 4~14日間投与し, 次の結果を得た。
    子宮内膜炎2例, 子宮頸管炎1例, 卵巣膿瘍2例, 卵管炎4例, 子宮溜膿腫2例, バルトリン腺膿瘍2例, バルトリン腺炎1例, 産褥子宮内感染症1例に対する臨床的効果は15例中14例が有効であった。細菌学的効果では6例に菌が検出され, 2例で菌が消失, 1例で減少あるいは部分消失, 2例で菌交代がみられた。クラミジアによる子宮頸管炎の1例は臨床的効果は無効であり, 細菌学的効果も不変であった。
    本剤に起因する自他覚的副作用はなく, 臨床検査値異常は認められなかった。
  • 山川 卓也, 桜井 淳, 市川 銀一郎, 板橋 隆嗣, 和田 昌士, 渡辺 洋
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 686-690
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新規合成抗菌薬pazufloxacin (PZFX) の耳鼻咽喉科領域感染症に対する有用性を検討するため, 臨床的検討を行った。
    対象は急性中耳炎1例, 慢性中耳炎の急性増悪13例, 急性外耳炎2例, 急性副鼻腔炎1例, 慢性副鼻腔炎の急性増悪1例および急性扁桃炎9例の計27例であった。投与方法は1回100mgまたは200mgを1日3回毎食後経口投与し, 投与期間は2~14日間で, 総投与量は400mg~8400mgであった。
    臨床効果は著効10例, 有効8例, やや有効2例, 無効2例, 判定不能5例で有効率は81.8%であった。細菌学的検討では, 19例から12菌種25株が分離され, 消失20株, 存続5株であった。
    副作用は軽度な下痢が1例にみられ, 臨床検査値異常は副作用が発現した1例にGOT, GPT, ALP, γ-GTPの上昇および尿蛋白の陽性が認められた。
    以上より, 本剤は耳鼻咽喉科領域感染症に対して有用な薬剤であると考えられた。
  • 阪上 雅史, 土井 勝美, 松永 亨, 久保 武, 荻野 仁, 島田 久美, 芦田 健太郎, 村田 潤子, 佐々木 良二, 深沢 啓二郎, ...
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 691-695
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    耳鼻咽喉科領域感染症患者にpazufloxacin (PZFX) を使用し, 有効性および安全性について検討を行った。対象は急性中耳炎4例, 慢性中耳炎急性増悪7例, 急性副鼻腔炎3例, 慢性副鼻腔炎急性増悪2例, 急性扁桃炎2例, 急性外耳炎1例の計19例であった。
    投与方法は本剤1回100mgまたは200mgを1日3回, 3~15日間食後経口投与した。臨床効果は, 著効5例, 有効8例, やや有効3例, 判定不能3例で有効率は81.3%であった。細菌学的には14例より10菌種20株が分離され, 消失12株不変8株で, 消失率は60.0%であった。
    本剤投与による副作用および臨床検査値異常変動は認めなかった。
    以上の結果よりPZFXは耳鼻咽喉科領域の各種感染症に対し有効かつ安全性の高い薬剤であると考えられた。
  • 平川 勝洋, 鈴木 衛, 工田 昌也, 原田 康夫, 夜陣 紘治, 平田 思, 田頭 宣治, 柿 音高, 小林 優子, 津田 哲也
    1995 年 43 巻 Supplement2 号 p. 696-701
    発行日: 1995/09/25
    公開日: 2011/08/04
    ジャーナル フリー
    新規キノロン系合成抗菌薬pazufloxacin (PZFX) を耳鼻咽喉科領域感染症患者に投与し, その有効性, 安全性について検討した。
    対象は中耳炎20例, 副鼻腟炎8例, 扁桃炎8例, 外耳炎5例, 右術後性頬部嚢胞化膿症1例の計42例で, 年齢は17~79歳 (平均48.2歳) であった。投与方法は1回100~200mg, 1日2~3回経口投与し, 投与期間は1~14日間であった。
    効果判定が可能であった30例での臨床効果は, 著効15例, 有効10例, やや有効4例, 無効1例で有効率は83.3%であった。細菌学的効果は, 判定が可能であった30株中, 消失24株, 不変6株であり, 菌消失率は80.0%であった。
    副作用として1例に軽度の嘔気・悪心, 他の1例に中等度の皮疹が認められた。また, 臨床検査値の異常変動は1例に軽度の好酸球の増多が認められた。
    以上の成績から, 本剤は耳鼻咽喉科領域の感染症に対して有用性の高い薬剤であることが示唆された。
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