日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
13 巻, 1 号
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  • 木村 栄一
    1976 年 13 巻 1 号 p. 1-7
    発行日: 1976/01/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • 膵内, 外分泌の相関について
    清水 能人, 平松 和子, 三宅 寛治, 富山 吉久, 下野 雅通, 渕本 武文, 佐々木 雅英, 原田 英雄, 木畑 正義
    1976 年 13 巻 1 号 p. 8-15
    発行日: 1976/01/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    老化と共に膵臓は形態的にも機能的にも変化を受ける. 事実, 老年者では耐糖能異常を示す症例は増大している. しかし, 正常型を示す例も残っており, これらが若年者と同様の膵内分泌 (インスリン分泌), 外分泌機能を保有しているか否か興味深い問題である. 著者らは, 100g GTT正常型の若年者, 老年者と内, 外分泌異常の考えられる慢性膵炎例を対象とした.
    方法: Ryan らにより最も強力な膵β細胞刺激試験として考えられている100g Glucose, 1mg Glucagon 0.5g Toblutamide 負荷試験 (Combined Stimulation Test と略) を行なった. また, 外分泌検査としてはPancreozymin-Secretin Test を行なった. (1)100g GTTでは血糖, IRI共若年者, 老年者間に有意差を認めなかった. 慢性膵炎では著明な高血糖とIRI分泌低下を認めた. (2) Combined Stimulation Test では老, 若年者間に有意差を認めた. すなわちIRIは Glucagon Tolbutamide 負荷後若年者では急上昇し, 35分値で頂値に達し, 以後減少し90分で負荷前値に復した. 老年者は負荷後のIRIの上昇は鈍く頂値も若年者に比し低く, 90分でも高値を示した. 慢性膵炎はさらに頂値は低く, 平担な曲線を描いた. 血糖は逆に老年者で負荷後, 急上昇し, 減少もゆるやかであった. 慢性膵炎は全経過, 高血糖を示した. 35分値のΔIRI/ΔBS (Insulinogenic Index) は若年者13.0, 老年者5.5, 慢性膵炎1.4と三者間に有意差を見た. P-S Test では液量, 最高重炭酸濃度, 総 amylase 排出量共に, 若年者に比し老年者やや低下, 慢性膵炎では明らかに低下した. IRI分泌と外分泌の関連性を検討すると, 若年者, 老年者, 慢性膵炎の三者を1つの Groupe として見た場合. Combined Stimulation Test の Maximal ΔIRIと総 amylase 排出量との間に有意の正の相関を認めた. 結論, 老年者においては, 一見耐糖能正常型を示す症例においても, 強度の膵内, 外分泌刺激を行なった場合, 明らかに若年健康人とは異なり, 分泌能の低下を認めた. この事は, 加齢と共に膵内, 外分泌予備能の低下, 膵組織の変化等を示唆するものであり, 老化に伴う本質的な現象と考えられる.
  • 1976 年 13 巻 1 号 p. 16-73
    発行日: 1976/01/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
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