日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
22 巻, 2 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 秋口 一郎, 山之内 博, 朝長 正徳, 緒方 絢, 下条 貞友
    1985 年 22 巻 2 号 p. 93-122
    発行日: 1985/03/30
    公開日: 2009/11/24
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  • 井形 昭弘, 萬年 徹, 澤田 徹, 益田 順一
    1985 年 22 巻 2 号 p. 123-143
    発行日: 1985/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • 血液凝固, 血小板, 赤血球形態に対する影響
    早川 道彦, 葛谷 文男
    1985 年 22 巻 2 号 p. 144-150
    発行日: 1985/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    血小板凝集および血液凝固反応が行われる際にフィブリノゲンが重要な役割をはたすことは従来より知られている. フィブリンの架橋形成は通常血液凝固反応の最終段階の反応であり, その反応はトロンビンにより活性化される fibrin stabilizing factor zymogen, と称される transglutaminase により触媒される. 我々は transglutaminase の強力な抑制物質である mono dansyl cadaverine; N-(5-aminopentyl)-5-dimethyl-amino-1-naphthalene sulfonamide (MDC) が従来より報告されているADPによる血小板凝集の他にコラーゲン, ノルアドレナリン, アラキドン酸及びトロンビンによる血小板凝集作用を抑制することを見出した. また赤血球形態及び血液凝固線溶系に対するMDCの影響を検索した結果, 赤血球形態維持, フィブリン-プラスミン-α2プラスミンインヒビター複合体形成にも作用を及ぼすことを見出した. これらは血栓症, 動脈硬化症形成に関して transglutaminase を介して互いに密接な関係をなしているものと考えられる.
  • 早川 道彦, 葛谷 文男
    1985 年 22 巻 2 号 p. 151-159
    発行日: 1985/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    菌子類の一種であるシイタケより得られた水抽出物にトロンビンによる血小板凝集を特異的に抑制する作用のあることを見出した. 本抽出物を, セファデックスを用いて分画し同定を行なったところ, Gunosine-5'-mono-phosphate (GMP) と紫外吸光度が一致し既知成分であるGMPと同一部に溶出した.
    本物質は in vitro においてトロンビン0.25U//mlによる血小板凝集を2mg/mlの濃度によりほぼ完全に抑制し, 家兎を用いた in vivo の実験においては経口, 経静脈投与いずれによってもトロンビンによる血小板凝集の他にADPによる血小板凝集をも抑制作用を示した. 本物質の各種誘導体を用いて検索した結果, 本抑制作用の出現には Guanosine とリン酸基1個の存在が必要と推察された. 本物質は血小板と incubation を行わなくとも凝集抑制作用を示すこと, in vitro ではトロンビンに対して特異的に血小板凝集抑制作用を示すこと, およびトロンビンによる血漿凝固時間を延長することなどから, トロンビンに結合し不活性化あるいはトロンビン受容体を抑制することより血小板凝集抑制作用を示すものと考えられた.
  • 老年者と若年者の比較及び虚血性脳血管障害との関連
    中沢 良寿, 福生 吉裕, 赫 彰郎
    1985 年 22 巻 2 号 p. 160-166
    発行日: 1985/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    Ursodeoxycholic Acid (以下UDCAと略記) を老年者および対照若年者に1日300mg経口負荷し, 負荷前と負荷後3カ月間の血中脂質動態を経時的に観察した. その結果, 若年群では負荷2週間後にHDL-Cholesterol (以下HDL-Choと略記) が上昇, 総 Cholesterol (以下T-Choと略記) が降下し動脈硬化指数 (AI: T-Cho-HDL Cho/HDL Cho) が有意 (p<0.001) の低下を示した. 老年者にも同様の傾向がみられたが有意ではなかった. 負荷2週間後にAIの低下する者としない者とがあり, 前者をUA群, 後者をUB群と Type 分けを行った. 老年群にはUB群に属する者が多く, また脳梗塞者の83.3%がUB群に属していた. それに対し若年群では, 75%がUA群に属した. 負荷2週間後の胆汁酸分画測定を Gas Liquid Chromatography 法により行ったところ, UA群に属する者には Chenodeoxycholic Acid (以下CDCAと略記) の上昇が有意 (p<0.005) に認められたが, UB群ではCDCAの上昇は有意でなかった. またAIの増減とCDCAの変化との相関をみると, 互いに負の相関(r=-0.609, p<0.05) が認められた. これらの結果から, UDCA負荷により血中脂質とくに動脈硬化指数の増減に相違が生じ, UA群, UB群の2つの Types に別かれたのはUDCA負荷による血中CDCAの増加のちがいに依存している事が示唆された. 脳梗塞者にUDCAを負荷した場合, その83.3%がUB群に属する結果となった点からみて, 脳血管障害の成因とUDCA負荷により変化する血中胆汁酸分画動態との間に何らかの関連があることが強く示唆された.
  • 入院後自然降圧群と高血圧維持群の病態比較
    松田 成器, 梅村 喜三郎, 伊藤 貴志男
    1985 年 22 巻 2 号 p. 167-171
    発行日: 1985/03/30
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    入院時高血圧 (収縮期160mmHg, 拡張期105mmHg以上) を呈した60歳以上の高齢者23人を対象として, 入院後の自然の血圧の推移を観察したところ, 入院2週目には過半数の13人で正常血圧域に降圧しており (NBP群), 残りの10人では尚高血圧状態であった (HBP群). それぞれの対象者につき身体的特徴, 合併症の評価, 血液生化学的検査, 内分泌学的検査を行ない両者の間の病態比較を試みた.
    年齢はHBP群が低かった (p<0.05) が, 肥満度, 全身状態には差を認めなかった. 合併症については, 糖尿病, 脳血管障害の既往, 眼底病変を有する率はHBP群に高率であったが, ECG上ST-T波の変化や脚ブロックを有する率や心肥大については両群間に差はなかった. 血清電解質, 脂質, 腎機能についても両群間に全く差は認められなかった. 内分泌学的には血漿レニン活性, 血清プロラクチン濃度がHBP群でやや高値であり, 血漿アルドステロン濃度は有意 (p<0.05) に高値であった. 尿中カテコラミン値には両群間で明らかな差は認められなかった.
    以上から, HBP群ではNBP群に比べややレニン-アンジオテンシン系が亢進している事が示唆され, 合併症 (脳血管, 眼底病変) の保有率が高い事が認められたが, 入院時の血圧や他の多くの諸検査上両群間に明らかな差は認められなかった. この両群は病態や対処上異なる点が少なくないと考えられるが, 現在血圧の推移観察以外の手段をもってこの両者を鑑別する事は困難であると考えられた.
  • 1985 年 22 巻 2 号 p. 172-194
    発行日: 1985/03/30
    公開日: 2009/11/24
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