日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
10 巻, 1 号
選択された号の論文の7件中1~7を表示しています
  • 石原 國
    1973 年10 巻1 号 p. 1-5
    発行日: 1973/01/31
    公開日: 2009/11/24
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  • 桑原 悟
    1973 年10 巻1 号 p. 6-8
    発行日: 1973/01/31
    公開日: 2009/11/24
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  • 1973 年10 巻1 号 p. 9-26
    発行日: 1973/01/31
    公開日: 2009/11/24
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  • 1973 年10 巻1 号 p. 26-41
    発行日: 1973/01/31
    公開日: 2009/11/24
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  • 第2編 超微計測的, 電顕酵素細胞化学的検索
    佐藤 秩子, 小林 久人, 田内 久
    1973 年10 巻1 号 p. 42-49
    発行日: 1973/01/31
    公開日: 2009/11/24
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    細胞内小器官レベルにおける副腎皮質ホルモン投与による肝細胞内小器官の消長の年令差を比較検討して, 老個体肝細胞内小器官の形態学的および機能的特徴の一端を知ろうとしてこの実験が行われた.
    年令の異なった (若年群-生後70日, 中年群-1年, 老年群-2年) SMA雌マウス合計103匹を用い, 置前, 投与終了後2日, 9日, 16日の肝組織について, 本編では肝細胞内ミトコンドリア (以下“ミト”と略す), マイクロボディ, 小胞体などについて処置前, 処置後の超微形態像, 電顕酵素細胞化学的所見などの消長を, 年令差を中心として比較検討した.
    肝細胞のミトはコーチゾン投与によって減数を示すが, 若年群では回復が速やかで, 中年群では減数は軽く回復も速いのに対して, 老年群では減数が強く回復は遅い. 一方ミトの増容は, 中年群でははるかに遅く軽度であるが老年群では増容は一層大であり, 回復は遅い. これら増容したミトにはとくに質的の変化なく, 電顕酵素細胞化学的に明らかな cytochrome c oxidase 活性がみられ, むしろ機能亢進の像を推定させた.
    マイクロボディ数は若年, 中年群ではコーチゾン投与後ゆるやかに増加するが, 老年群では処置終了直後から増加し, 9日後ではとくに顕著な増数を示しその後旧に復する.
    このようなミトとマイクロボディのコーチゾン投与後の消長の年令差にみられる興味ある差について考察を施した.
    また粗面および滑面小胞体におけるコーチゾン投与後の消長は glucose-6-phosphatase 活性の消長と軌を一にし, 老年群に変化が強く回復の遅い点を認め, ミトと同様, 老個体における減数と予備力の低下を推定した.
  • 小沢 利男, 岩本 昌昭, 半田 昇, 岸本 篤郎, 蘇 進一, 永川 祐三, 富永 光春, 吉川 政己
    1973 年10 巻1 号 p. 50-58
    発行日: 1973/01/31
    公開日: 2009/11/24
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    中年期から老年期にいたる心電図異常の頻度と, その性, 年令, 血圧値の及ぼす影響を明らかにすることを目的として統計的考察を行った. 対象は過去7年間に東大老人科外来を訪れた40才から89才までの男子1,937名, 女子1,794名計3,731名である. 心電図所見は, Minnesota Code により分類した. 異常Qの頻度 (1-1, 1-2) は一般に低く, 男子で1.5%, 女子で0.4%であった. 左軸偏位は加令とともに上昇するが, 男子に著明であり, 血圧との関係は明らかでない. 高電位差は, 男子では加令との関係は認められず, 女子では直線的増加を示した. 両者とも血圧の高いものに頻度が高かった. STの虚血性低下は男女とも加令に伴って増加した. これと血圧値とはよく相関するが, 血清コレステロール値との間には関係が認められなかった. 第1度房室ブロック, 右脚ブロック, 期外収縮も加令とともに増加を示した. 心房細動は男子にのみ加令との関係がみられた. 房室伝導障害, 脚ブロック, 不整脈と血圧値との関係は認められなかった.
  • 正常値および体位性変動に関する検討
    福地 義之助, 原沢 道美
    1973 年10 巻1 号 p. 59-65
    発行日: 1973/01/31
    公開日: 2009/11/24
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    近年の機器の進歩改良の結果導入された毛細管血を用いるマイクロ電極による動脈血ガス分析は, その実施が容易であり一般にその信頼性も高いとされている. 本法は被検者に与える侵襲が小さい点でとくに老年者には好ましい検査法であるが, 従来, 老年者における毛細管血ガス組成と動脈血ガス組成の比較は十分とはいえない. 私たちはまずこの点を28例について検討し, 次にその結果に基づいて健常老年者43例における動脈血ガス組成を求め, さらに体位性血液ガス組成にみられる加令および肥満の影響を正常例および疾患例を含む43例で比較検討し以下にのべるような成績を得た.
    1) 諸種病態下において, 老年者の毛細管血ガス組成は動脈血のそれをよく反映し, 臨床的には老年者でも毛細管血より得られた成績を動脈血によるものと考えてよいと思われる.
    2) 健常例ではPO2は加令とともに減少し, 両者の間にはPO2=106-0.41×年令という回帰式が成立する. また50~69才の健常者ではPO2は79±4.8mmHg, 70才以上の健常者ではPO2は78±4.9mmHgであった. これに対してPCO2およびpHは加令による影響を受けなかった.
    3) 健常例と諸種疾患例を含む対象でこれを老若2群に分けて体位によるPO2の変動を検討すると, 坐位時のPO2が背臥位時のそれより両群ともに高値を示すが, 両群の変動間の差はほとんどない. 同一対象例について肥満度20%以上の群でのPO2の臥位時と背臥位時との差は平均5mmHgに達し, 加令による体位性変動よりも明らかに大ぎな値を示した. すなわち今回の対象については, 体位性PO2変動に及ぼす肥満度の影響は20%以上の肥満者では加令によるそれを上まわるものであった. PCO2については加令, 肥満度ともにその体位性変動に一定の影響を及ぼすことはなかった.
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