日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
21 巻, 4 号
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  • 水野 耕作, 佐藤 光三, 富田 明夫, 森田 陸司, 今井 康雄, 阿部 隆三
    1984 年 21 巻 4 号 p. 291-327
    発行日: 1984/07/30
    公開日: 2009/11/24
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  • 井藤 英喜, 関本 博, 丸浜 喜亮, 武田 俊平, 木村 修一, 五島 雄一郎
    1984 年 21 巻 4 号 p. 328-349
    発行日: 1984/07/30
    公開日: 2009/11/24
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  • 寒冷地農村T町と温暖地同S町における初年度調査結果
    飯村 攻, 老松 寛, 木島 敏明, 尾崎 文夫, 太田 茂樹, 遠藤 利昭, 高田 徹, 中村 保博
    1984 年 21 巻 4 号 p. 350-360
    発行日: 1984/07/30
    公開日: 2009/11/24
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    北海道内の寒冷地農村T町 (996名) と温暖地農村S町 (1,000名) を対象とし, 高血圧およびその合併症に対する寒冷の影響を解析すべく, 長期にわたる経年的な高血圧疫学調査を昭和52年より開始した. 両町における初年度断面調査の結果は以下のごとくであった. (1)夏季, 冬季調査時の受診率は, 各々, T町で99.7%, 99.7%, S町で99.9%, 99.8%であった. (2)夏季収縮期血圧, β-リポ蛋白, 尿素窒素はT町で有意な高値を示し, 冬季の収縮期と拡張期血圧, 並びに, 肥満度, 皮脂厚, 総コレステロール, 総蛋白, 早朝空腹時血糖, 心胸郭比などの値はS町で有意に大であった. (3) WHO分類による高血圧者および境界域高血圧者の頻度は, それぞれ, 夏季には, T町21.3%, 19.9% (計41.2%), S町24.3%, 15.7% (計40.0%), 冬季には, T町20.2%, 21.6% (計41.8%), S町28.1%, 16.6% (計44.7%) で, 高血圧既治療者は夏季, 冬季共S町が多かった. (4)両町共, 高血圧者の頻度は加齢と共に明らかに増加した. (5)血圧値の分布は, 両町で, 夏季, 冬季共収縮期血圧は120~129mmHg, 拡張期血圧は80~89mmHgに最高頻度を示した. (6)T町では, 境界域高血圧以上を示す者の頻度および血圧の平均値は, 夏季, 冬季でほぼ同様であったが, S町でのそれらはいずれも冬季に増加を示し, 両町で血圧の季節変動に差がみられた. (7)肥満度が+20%以上を示す者の頻度は, T町23.5%, S町28.8%であった. (8)T町およびS町で, 各々, 血清総コレステロール値231mg/dl以上は11.2%, 13.3%, β-リポ蛋白値451mg/dl以上は27.7%, 19.6%, 中性脂肪値171mg/dl以上は14.0%, 14.3%, 同70mg/dl以下は27.4%, 14.9%, 尿素窒素値21mg/dl以上は13.8%, 8.4%, 尿酸値7.0mg/dl以上は12.3%, 12.0%の割合にみられた. (9) 50gブドウ糖負荷試験で耐糖能異常を示した者は, T町で45.0%, S町で56.3%を占め, その頻度は加齢と共に増加したが, その多くは境界型を示しており, 加齢, 肥満の影響があるものと思われた. (10)心胸郭比50%以上の者はT町で27.3%, S町で36.6%, 心電図異常を示した者は, 各々, 31.1%, 31.7%であった.
  • 正常血圧若年者と正常血圧老年者の比較検討
    田島 郁文, 笠原 浩一郎, 野口 寿一, 堀越 幸男, 五十嵐 秀夫, 乾 迪雄
    1984 年 21 巻 4 号 p. 361-367
    発行日: 1984/07/30
    公開日: 2009/11/24
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    片麻痺の治療やリハビリテーションに, 増々適応をひろげている温水浴について, その心臓血管系や自律神経機能に及ぼす影響について検討した. 従来, 入浴における交感神経活動の報告は, 厳密には入浴前と出浴後の比較であり, 本研究の如く受動的な入浴中の検討は行われていない. 即ち, 69~83歳の老年者7例, 23~31歳の若年者5例について, ハバード浴10分間の入浴前, 中, 後の心拍数, 血圧, 血漿カテコラミンを経時的に追跡した. その結果, 老年者群, 若年者群共に42℃入浴中, 有意な心拍数の増加を認め, この変化は38℃入浴時より有意に大であった. 又両温度共に若年者群の変化が有意に大であった. 両群共に, 両温度において入浴中平均血圧の有意な低下を認めたが, その程度には, 水温, 年齢による差はなかった. 又, 出浴に伴う平均血圧の上昇は, 両群共に38℃で有意であった. 血漿ノルエピネフリンは, 若年者, 老年者群共に入浴中は減少の傾向にあるも変化はなく, 出浴で上昇する. その変動は平均血圧の変動と相関を示した. 末梢血管拡張剤の急性投与にみられる血圧降下には, 反射性交感神経緊張が随伴して血漿カテコラミンの上昇を認めるが, 温水浴に対する生体の反応はそれと異なるものである.
  • 劉 元恕, 木村 幹史, 金 秀樹, 大川 真一郎, 松下 哲, 上田 慶二, 杉浦 昌也
    1984 年 21 巻 4 号 p. 368-377
    発行日: 1984/07/30
    公開日: 2009/11/24
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    60歳以上の老年者の連続剖検3,000例中に先天性半月弁数異常を計32例 (1.06%) に見出した. そのうち大動脈二尖弁10例 (0.33%), 大動脈四尖弁3例 (0.1%), 肺動脈二尖弁2例 (0.07%), 動脈四尖弁17例 (0.57%) であった. 大動脈二尖弁のうち石灰化大動脈弁狭窄を呈したのは7例で, 弁膜の形態は左右尖からそれぞれ左右冠状動脈の出るもの8例, 両冠状動脈が1つの洞より出るもの2例であった. 大動脈四尖弁は3例とも臨床診断されておらず, 形態的には第4尖は他よりも小さく, 右冠尖と無冠尖の間に存在した.
    肺動脈二尖弁2例中1例に拡張期雑音を聴取し, 形態的には左右尖が合一していた. 肺動脈四尖弁は最も高頻度で心雑音は9例に記載があるが本症は診断されなかった. 四尖弁の形態は四尖とも同大のもの3例で, 他は第4尖が小さく, 右尖左尖間に入るもの6例, 左尖前尖間7例, 前尖右尖間1例であった.
  • 1984 年 21 巻 4 号 p. 378-402
    発行日: 1984/07/30
    公開日: 2009/11/24
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