日本老年医学会雑誌
Print ISSN : 0300-9173
37 巻, 7 号
選択された号の論文の15件中1~15を表示しています
  • 辻 彼南雄
    2000 年 37 巻 7 号 p. 501-506
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    高齢者に対する在宅医療の必要性は増加している. 介護保険法施行に伴って増加した在宅介護への社会全般の関心も高い.
    一方, 医学研究分野では症例報告は多いが, 老年医学のアプローチおよび実証的研究はまだ数少ない. 選択肢としての在宅医療の実態, 高齢者に対する在宅医療の必要性, 在宅医療における老年症候群, 退院計画, チーム医療, 医療の質の評価, 介護者の負担, 訪問アセスメント, 終末期ケアの倫理, 医学教育, 情報通信機器を利用した遠隔医療, 介護保険法上の在宅サービスとの関連について, 最近の研究を紹介する.
    今後の研究課題として, 介護保険法の医師意見書と在宅でのアセスメント法, 訪問医療による老年症候群の予防効果と転帰, 在宅療養の質の改善, 介護者のサポート, 病院の退院計画と地域医療資源の組織化, 入院短縮政策およびクリティカルパスとの関連研究, 遠隔医療機器の開発研究, 在宅医療を医学教育にどのようにとりいれるか, がある.
  • 北 正人, 藤井 信吾
    2000 年 37 巻 7 号 p. 507-510
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    閉経とは卵巣機能の衰退・消失によって起こる月経の永久的な閉止である. ヒト女性の閉経年齢は平均50歳前後であり, 環境因子や排卵状態などの個体差の影響を受けにくい. 卵巣の寿命を規定する遺伝子はX染色体上にあると考えられているが, その発現メカニズムは明らかになっていない.
    卵巣機能の最初の老化徴候は35歳頃より卵胞からの inhibin 分泌が低下しはじめることであると考えられている. 40歳代を過ぎると, この傾向が著明になり下垂体からのFSH分泌は亢進する. 卵胞期間は短縮し黄体の寿命も短縮し月経周期は短縮する. 卵巣の原始卵胞数は急に減少しはじめる. 卵胞のホルモン反応性が悪くなると今度は卵胞発育は遅延し, 月経周期の延長や無排卵周期がみられるようになる. この間, 原始卵胞の数はますます減少する. 卵胞からのE2分泌の低下を代償するために, 間脳からのGnRH分泌は亢進し下垂体からのLH分泌も亢進する. しかし, しばらくするとFSH・LHの上昇にも卵胞は反応しなくなり, 卵胞発育は不十分となり排卵に至らなくなる. E2分泌は低下し, 子宮内膜の反応も低下する. じきに月経は停止し閉経となる.
    閉経後2~3年以内に卵巣の卵胞は消失し, estrogen の分泌がなくなる. その後の estrogen の主体は体内の末梢組織のアロマターゼで androgen から転換された estrone であるが, その値は閉経前に比べてかなり低く, 閉経以降の女性は相対的に androgen 過剰状態となる. GnRH・LH・FSH分泌は亢進の状態が続き, 70歳代にはいって徐々に下降する.
    閉経による低 estrogen 状態は身体的悪影響を及ぼすが, 基本的にはホルモン補充療法によって代償が可能である. しかし, 閉経に伴う排卵の停止の予防や治療は困難である.
  • 鳥羽 研二, 遠藤 英俊
    2000 年 37 巻 7 号 p. 511
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • 日本との相違, 問題点
    遠藤 英俊
    2000 年 37 巻 7 号 p. 512-514
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • フォーク 阿部まり子
    2000 年 37 巻 7 号 p. 515-518
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • 批判的立場から
    二木 立
    2000 年 37 巻 7 号 p. 519-522
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • 飯島 節
    2000 年 37 巻 7 号 p. 523-527
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    来年度 (平成12年度) に迫った介護保険制度では「寝たきり」と「社会的入院」を解消し「自立支援」と「在宅重視」を実現することが基本理念となっている. そこで, 同じ基本理念のもとに10年前にはじまった老人保健施設の現況を検証することにより, 新しい介護保険制度の問題点の検討を試みた. 老人保健施設の現況は厚生省による老人保健施設調査と老人保健施設マロニエ苑での調査をもとに検討した.
    1) 移動, 排泄, 入浴などの日常生活活動 (ADL) の自立度には老人保健施設入所による改善はほとんど認められなかった. これは入所者の高齢化が重要な原因と考えられ, もはや自立困難な後期高齢者の処遇が重要な課題であると考えられた.
    2) 老人保健施設からの家庭復帰率は50%以下にとどまっており, 復帰後家庭に定着できた者の割合はさらに低く, 家庭復帰という目標は達成されているとは言い難かった.
    3) 老人保健施設での退所指導に対して, 家族も入所者自身も入所継続を希望する場合が多かった. 利用者が必ずしも家庭復帰を望んでいないということが, 家庭復帰が成功しない理由の一つと考えられた.
    以上の結果から, 新しい介護保険制度が硬直した理念の押し付けにならぬよう十分な配慮が必要であると考えられる.「自立支援」に関していえば, 求められるものは身体動作に留まらない真の意味での自立の支援 (身体介護は受けていても自己決定権と尊厳が保たれること) である. また「在宅重視」に関しては, 被介護者自身の選択を尊重すべきであり, 在宅ではなく施設を選択する自由も十分に保証される必要がある.
  • 痴呆の有無との関連で
    池田 学, 鉾石 和彦, 牧 徳彦, 田辺 敬貴
    2000 年 37 巻 7 号 p. 528-531
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
  • 介護保険の準備状況を踏まえて
    三浦 公嗣
    2000 年 37 巻 7 号 p. 532-534
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    2000年4月からの介護保険制度の施行をめざして, 国・都道府県・市町村を中心に各般の準備が急速に進展している.
    介護保険制度の円滑な施行のために, 国では, 平成10年12月に政令を定めたことに始まり, 省令・告示の制定を進めてきたところである.
    また, 都道府県・市町村では, 保険料の水準, 介護保険事業計画・介護保険事業支援計画の策定, 要介護認定, 介護支援専門員の養成, 指定事業者の指定, 介護保険事務処理システムの開発, 介護保険財政の広域化, 国・都道府県・市町村の連携等を中心として, 具体的な準備を行っているところである.
  • 加齢による影響
    馬渕 尚子, 蔦本 尚慶, 前田 圭子, 木之下 正彦
    2000 年 37 巻 7 号 p. 535-540
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    心不全を合併した心房細動 (AF) 患者で, 心機能低下の指標となる血漿心房性ナトリウム利尿ペプチド (ANP), 脳性ナトリウム利尿ペプチド (BNP) 濃度を用いた電気的除細動 (DC) 後の心房細動(AF) 再発の予測が可能であるか, また年齢による違いがあるかにつき検討した. 安静臥床の上DC直前に採血し, 血漿ANP, BNP濃度を測定した. 除細動に成功した50名 (うち女性12名, 平均60.5歳, New York Heart Association (NYHA) クラスII~III度, 高血圧性心疾患20名, 拡張型心筋症17名, 弁膜症7名, 虚血性心疾患4名, 僧帽弁狭窄症は除外) を対象とし, 追跡したところ, DC後2カ月以内に21名でAFが再発した (平均洞調律維持期間9.05日). 他の29名は平均580.6日間観察し得た. 洞調律維持期間を, 患者背景, 臨床症状, 心エコー上の心機能などに加え血漿ANP, BNP濃度を用いて Cox proportional hazard 法にて解析した. 年齢, 性別, AF罹病期間, NYHAクラス, 左室駆出率 (平均40.8%), 左心房径 (平均44.8mm), 血漿ANP濃度 (平均71.3pg/ml), 血漿BNP濃度 (平均152.3pg/ml) のうち, Cox multivariate analysis では, 血漿ANP濃度 (p=0.003), 血漿BNP濃度 (p=0.0003), AF罹病期間 (p=0.007) のみが独立したAF再発の規定因子だった. 血漿ANP濃度は, AF再発と負に, 血漿BNP濃度とAF罹病期間は正に関連した. 血漿ANP濃度を血漿BNP濃度で除したANP/BNPが, 中央値である0.43以下の患者群では, AF再発の予測が感度70%, 特異度72%で可能であり, この確率は70歳以上の高齢者では感度100%, 特異度80%と, さらに良好であった. 心不全を合併したAF患者において, DC直前の血漿ANP濃度低値, 血漿BNP濃度高値は, それぞれ心房機能低下, 心室機能低下を反映し, DC後のAF再発の独立した危険因子である可能性が示唆された. 血漿ANP濃度低値は, 特に高齢者においてAF再発と関係が深い可能性があると考えられた.
  • 渋谷 直美, 立花 久大, 奥田 文悟, 杉田 實
    2000 年 37 巻 7 号 p. 541-547
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    大脳皮質基底核変性症 (CBD) 患者と進行性核上性麻痺 (PSP) 患者に神経心理学検査を行い比較検討した. 対象はCBD8例 (年齢70.1歳, MMSE26.4), PSP5例 (65.2歳, 24.6), 健常者12例 (67.0歳, 28.9) である. 記憶機能検査として Rey's complex figure test (RCFT), Rey's auditory verbal learning test (RAVLT), 数字順唱・逆唱を施行した. 実行機能検査として仮名ひろいテスト, Verbal fluency test (VFT), Trail making test (TMT), Stroop test (ST), Wisconsin card sorting test (WCST), Hanoi の塔課題 (Hanoi) を施行した.
    記憶機能ではRCFTで両疾患群とも copy で得点は低下し, CBDでは再生障害がみられた. RAVLTではPSP群は他2群に比し, 自由再生は低下していたが再認には差はなかった. 数字の順唱・逆唱は3群間で差はなかった. 実行機能では健常者に比し, 仮名ひろいテストではCBDで成績低下, VFTはCBD, PSPとも低下, TMT, STではCBD, PSP群とも遂行に時間を要した. WCSTではCBD群で Nelson 型保続が多くみられた. Hanoi では3群間に差はなかった. 以上CBD群, PSP群とも実行機能, 記憶機能障害を認めたが一部検査では障害度に差がみられ, 病態の違いが示唆された.
  • 石崎 達郎, 渡辺 修一郎, 鈴木 隆雄, 吉田 英世, 柴田 博, 安村 誠司, 新野 直明
    2000 年 37 巻 7 号 p. 548-553
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    本研究は, 在宅要介護高齢者を対象に高次生活機能の自立状況を明らかにすることを目的とする. 解析対象は, 秋田県南外村在住の高齢者 (65歳以上) のうち, 寝たきりや準寝たきり状態にある要介護高齢者 (76名) である. 対象者の家族に自記式の調査用紙をあらかじめ配布し, 後日, 在宅訪問診査の際に調査票を回収した. 主な調査項目は, 年齢, 性別, 基本的日常生活動作 (以下, BADLと略す), 高次生活機能 (老研式活動能力指標を使用), 主な疾患名, 受療状況, 視力・聴力障害の有無, 使用中の補装具の種類などである. また, 在宅訪問診査の際には, 医師が対象者の寝たきり状態 (厚生省「障害老人の日常生活自立度判定基準」を使用) や認知機能 (精神状態質問表を使用) 等を評価した. 解析は, 老研式活動能力指標の各項目ごとの自立状況を把握したのちに, 各項目の自立に関連する要因を多重ロジスティック回帰分析にて検討した. その結果, 高次生活機能の項目によっては, 1% (1名) から36% (27名) の者で自立していた. 次に, 多重ロジスティック回帰を用いて高次生活機能の各項目の自立に関連する要因を解析したところ,「電話の使用」,「健康情報に対する関心」,「家族や友人の相談にのること」,「若い人への話しかけ」では, 年齢, 性別, 聴力・視力障害, 認知機能障害, 脳卒中の既往の影響を調整しても, 寝たきり度 (準寝たきり)がそれぞれの自立と有意に関連していた (p<0.01). また,「電話の使用」では脳卒中の既往 (なし) が,「本や雑誌を読むこと」では視力障害 (なし),「健康情報に対する関心」では聴力障害 (なし) がそれぞれの自立と関連している傾向が認められた (p<0.1). 要介護高齢者に対しては, 身体的機能の低下を予防するサービスはもちろんのこと, 高次生活機能の低下を予防する保健事業も提供される必要があると考えられた.
  • 江藤 文夫, 坂田 卓志
    2000 年 37 巻 7 号 p. 554-560
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    慢性期脳血管障害患者の健康関連 Quality of Life (Health-Related Quality of Life; 以下HRQOLと略す) に影響を与える要因を明らかにするため, 主治医と患者に質問紙による調査を行った. 全国100床以上の病院の内, 脳神経外科, 神経内科, 精神科, リハビリテーション科のいずれかを有する2,587病院を対象とし, 1病院5症例分の質問紙を郵送し協力を求めた. 返送された質問紙のうち, 主治医と患者の一対が揃っているものを有効回答とみなし, 378票を回収し, 回収率は2.9%であった. 主治医用質問紙は脳梗塞・脳出血の別, 罹病期間, 日常生活動作 (Activities of Daily Living; 以下ADLと略す), 麻痺・各種精神症候の有無等であり, 患者用は, EuroQol 臨床版, Geriatric Depression Scale 短縮版 (以下GDSと略す) の他, 家族構成, 行っている家事等である. 分析には, 患者が答えた健康状態に関する Visual Analogue Scale (以下VASと略す) をHRQOLの評価尺度とし, VASを目的変数, その他の質問項目を説明変数とした一般線形モデルを用いた. 一般線形モデルを適応するにあたり, 説明変数の絞り込みを単回帰分析またはくり返し数が不揃いな一元配置分散分析を用いて行い,「不安/ふさぎこみ」,「GDS」他16項目が有意水準5%でVASに影響を与える要因として抽出された. これら18項目を用いた一般線形モデルにおいて, タイプ3平方和のF値を各説明変数の影響度の判断基準として用いた. その結果,「睡眠障害」と「GDS」がHRQOLに特に大きな影響を与えており, 次いで「過去1年間と比べた今日の健康状態」,「家事として買い物をするか否か」,「ADL」,「痛み/不快感」の順であった.
  • 松原 美穂, 小原 克彦, 伊賀瀬 道也, 上村 欣司, 田口 敬子, 山縣 英久, 名倉 潤, 三木 哲郎
    2000 年 37 巻 7 号 p. 561-564
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    症例は91歳の男性. 陳旧性肺結核, 高血圧症, 胸腹部大動脈瘤を指摘されていた. 平成11年3月はじめより, 便秘が出現し, 緩下剤を処方された後, 水様下痢となり, 脱水症状が進行し, さらに呼吸困難や腹水の出現も認められたため, 平成11年3月24日, 当科に入院した. 入院時より, 労作時の息切れが著明で, CA19-9の増加, 血小板数の低下, フィブリノーゲンの減少, CRPの軽度増加を認め, 悪性腫瘍による, 播種性血管内凝固症候群 (DIC) と考えられた. 抗凝固療法, 抗生剤投与, ステロイド投与, 酸素投与を行ったが, 呼吸不全が進行し, 入院第8日目に死亡した. 剖検にて, 盲腸原発の低分化型腺癌を認め, 多臓器への癌性リンパ管症の所見を認めた. 特に, 肺では, 血行性, リンパ行性転移が著しく, 末梢の肺血管の腫瘍塞栓とともに肺内リンパ管に著しい癌細胞の浸潤を認めた. 老年者においても, DICを合併し, 腫瘍マーカーが高値をとり, 進行が急速な場合は分化度の低い癌を念頭に置くべきである. さらに, このような状態において, 画像上明らかな異常がない場合でも, 呼吸不全の増悪が急激に進行する場合は, 肺塞栓や癌性リンパ管症を疑う必要があると考えられる.
  • 西田 宏二, 川添 聖治, 東島 正泰, 高木 維彦, 明石 隆吉
    2000 年 37 巻 7 号 p. 565-570
    発行日: 2000/07/25
    公開日: 2009/11/24
    ジャーナル フリー
    症例は76歳女性で閉塞性黄疸にて来院. 肝門部に径3cmの胆管癌を認め, 左右肝管分岐部は腫瘍の浸潤により分断され, いわゆる泣き別れ状態となっていた. まず左肝内胆管より経皮経肝胆道ドレナージ (percutaneous transhepatic biliary drainage: 以下PTBD) を施行した. さらに右肝内胆管より腫瘍狭窄部を越えてPTBDを施行したが, チューブの自然逸脱により以後右側よりのPTBD並びに内瘻化に成功しえなかった. また左PTBDからは角度が悪く, 腫瘍狭窄部を越えて内瘻化することは不可能であった. 経乳頭的にアプローチするも総胆管は虚脱しており挿入が極端に困難であり, 内視鏡的乳頭切開術 (endoscopic sphincterotomy: 以下EST) の一種のプレカッティングを施行し後日追加ESTを施行した. その後経乳頭的に腫瘍狭窄部をバルーン拡張し, 右肝管に self-expandable metallic stent (以後EMS) を挿入した. さらに右EMSによる肝門部胆管の拡張後に左PTBDよりガイドワイヤーを総胆管内に挿入しえた. ダイレーター及び拡張バルーンを挿入, ルートを拡張しつつ左肝内胆管より総胆管深部まで挿入・拡張し, 経皮経肝的に左肝管より上部総胆管までEMSを挿入した. 最後に経乳頭的に左右肝管より総胆管狭窄部までバルーン拡張して, 肝両葉ドレナージの内瘻化に成功し退院となった.
feedback
Top