日本海水学会誌
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46 巻, 1 号
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  • 外山 茂樹, 新垣 勉, 村瀬 和典, Hassan Mohamed SALAH
    1992 年 46 巻 1 号 p. 3-21
    発行日: 1992年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    Momentum and heat transfer in falling film evaporation were studied to provide basic data for this type of evaporator with high performance. Then, a roof-type desalting solar still was studied as the application.
    1) Momentum and heat transfer in falling film evaporation
    Liquid hold-up flowing down a tube was measured and decrease of the hold-up to enhance heat transfer was observed at a low velocity range by the effect of wound string. The enhancing effect of range by the effect of various projections at the surface was measured by an electro-chemical method. The measurement could clearly indicate the transition zone from laminar to turbulent flow.
    The shape meniscus and velocity of liquid flowing down a groove were numerically calculated and were coincided with the experiment. Convection with respect to the liquid cross section was also numerically calculated and the enhancing effect on heat transfer and evaporation was discussed.
    2) Roof-type solar desalting still
    Computer programs were developed to simulate static and dynamic characteristics of the still and were proved to be sufficient by test plants. The program could calculate design and operational parameters.
    Materials for the roof were also discussed and an idea to displace it to a panel of photovoltaic cell was investigated. Inland Marine Oasis Solartopia was conceptually designed to evaluate the idea.
  • 上杉 勝弥, 末広 省吾, 西岡 洋, 熊谷 哲, 永広 徹
    1992 年 46 巻 1 号 p. 22-26
    発行日: 1992年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    5-ニトロサリチルアルデヒド-4-フェニル-3-チオセミカルバゾン (NSPS) を抽出試薬として用いる海水および食塩中の微量ニッケルの溶媒抽出-原子吸光分析法を検討した. ニッケルのNSPS錯体をMIBKで抽出するときの最適条件を求めるために, 水相のpHの影響, NSPS試薬濃度の影響, 振りまぜ時間の影響などを検討した. また, 共存塩の影響についても調べ, 人工海水および海水を用いてニッケルの回収率を求めた. 数種の海水および食塩中のニッケルを定量した. 本法は海水および食塩中の微量ニッケルの定量に対し有効な方法であった.
  • 理論的検討
    大矢 晴彦, 袴家 淳雄, 平岡 康伸
    1992 年 46 巻 1 号 p. 27-36
    発行日: 1992年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    本研究を要約すると, 以下のようになる.
    1) 多段イオン交換膜電気透析による同符号イオン種の分離を行うためには, 還流を行う必要性があることがわかった. そして, この場合の各段の濃度に関する理論的検討を行った.
    2) 中央の二つのユニットセルに対し, その両隣の室からの還流が混合し, 中央の2室に供給されるクロス型モデルと, 中央の一つのユニットセルに両隣の室からの還流が混合され, 供給されるストレート型モデルの二つのモデルを取り上げた.
    3)選択透過係数がT21=2.25となるイオン1とイオン2の2種の1価イオンを, 0.1mol/lずつ含む原料液を,還流付電気透析装置にかけ, 30A/m2で運転した際に, 得られる希釈液中のイオン1のモル分率は, クロス型の場合, 18, 14, 10, 6室で, それぞれ0.93, 0.86, 0.76, 0.63, ストレート型の場合, それぞれ0.73, 0.71, 0.68, 0.63となった.
  • 童 愛軍, 赤間 美文
    1992 年 46 巻 1 号 p. 37-41
    発行日: 1992年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    塩化ナトリウムを含んだアセトニトリル溶離液を用いるAl-, Ga-およびIn-PMBPキレートの高速液体クロマトグラフィー
    童愛軍, 赤間美文
    逆相高速液体クロマトグラフィーによるAl, GaおよびInの1-フェニル-3-メチル-4-ベンゾイル-5-ピラゾロン(PMBP)キレートの分離定量を行った. これらのキレートは, シリカゲルに30%化学修飾されたODSカラムで, 溶離液として塩化ナトリウムを飽和したアセトニトリル溶液を用いると, 良好に分離される. とくにIn-PMBPキレートは, このような溶離液を用いた場合, カラムに保持されずに溶出し, 他のキレートと異なる興味深いクロマトグラフ挙動を示す. また, アセトニトリル-水系溶離液を用いた場合, In-PMBPキレートのピークは加水分解のため消失する. 3金属キレートのカラム内での安定性は, Al>Ga>Inであった. 本法を3金属を含む合成試料の分析に利用したところ, 満足すべき結果が得られた.
  • 赤間 美文, 脇本 真理
    1992 年 46 巻 1 号 p. 42-45
    発行日: 1992年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    イオンクロマトグラフィーにより天日塩中のマグネシウムおよびカルシウムの定量を行った. キレート滴定法と比較して少量の試料で十分である. また, 天日塩試料を溶解後, 前処理なしに目的元素を短時間に感度よく測定できた. マグネシウムおよびカルシウムの検出限界は標準溶液100μlの注入量で, 約5ppbおよび7ppbであった.
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