日本海水学会誌
Online ISSN : 2185-9213
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65 巻, 3 号
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巻頭言
若手会報告
日本海水学会60周年記念2011年度第62年会講演要旨集
報文
  • 吉川 賢治, 森田 達弥, 石川 大地, 櫻川 昭雄
    2011 年 65 巻 3 号 p. 169-176
    発行日: 2011年
    公開日: 2012/09/27
    ジャーナル フリー
    紫外吸収検出を組み合わせた高速液体クロマトグラフィーにより,海水中のホルムアルデヒド(HCHO)の定量を行った.多くの共存成分を含む海水中の低濃度HCHOの分析を行うために,いくつかの分析条件及び誘導体化条件の検討を行った.移動相に40 (v/v) %メタノールを用いることでHCHO誘導体は約5.4分で検出された.ピーク高さから得られた検量線の相関係数は0.99以上,10回繰り返し測定によるピーク高さの相対標準偏差は3.4%と良好な結果を示した.また,検出限界は3.0 μg/L,定量限界は11.0 μg/Lであった.本法にて,無機成分の影響は殆どないが,有機成分に関しては逆の傾向を示した.そのため,誘導体化反応において2.5倍濃度の誘導体化試薬を用いたところ,共存有機物による誘導体化反応の阻害は緩和された.以上より得られた本法を幾つかの海水中のHCHOの分析に適用した.
ご挨拶
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