日本海水学会誌
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22 巻, 4 号
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  • 村上 正祥
    1968 年 22 巻 4 号 p. 298-306
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
  • イオン交換膜かん水に関する研究 (第1報)
    松尾 哲男, 武田 明子, 広井 功, 斉藤 進
    1968 年 22 巻 4 号 p. 307-313
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    1価イオン選択透過性陽陰イオン交換膜かん水の想定組成液を大気圧沸点で任意の段階にまで蒸発濃縮した後, 70゜, 45゜, 25℃ で平衡させ比重, 液組成, 析出塩類について次の結果をえた.
    1) 沸点, 比重はかん水kg当りの蒸発量700g以上で急激に上昇するが, 組成塩類のうち塩化マグネシウムが最大の影響を与えるものと思われる.沸点, 比重は塩素量に対してほぼ直線関係にあり, 濃縮の尺度として使用することが可能である.
    2) 塩化ナトリウムの析出量は蒸発量に対して直線的に増大し, 温度による析出量の差は蒸発量が大になるほど小となる.
    3) 硫酸カルシウムは塩化ナトリウムとほぼ同じ濃縮域で析出する. イオンかん水中の硫酸カルシウム濃度が0.1%程度の場合には, 塩化ナトリウム析出開始後に析出し始め, スケールとして付着する恐れは少ないと思われる.
    4) 塩化カリウムは塩化ナトリウム, 硫酸カルシウムよりはるかに進んだ濃縮域で析出し, 25℃ においても塩化ナトリウムが95%以上析出後, 析出を開始するので通常の採塩の場合, 塩化カリウムが混入する恐れはないものと考えられる.
  • 真空式製塩法における廃熱利用に関する試験 (第2報)
    堺 嘉之, 西本 俊雄, 加戸 清治, 岡林 信夫
    1968 年 22 巻 4 号 p. 314-319
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    実用化規模の自然通風型冷濃塔にネツトを充てんし, 海水を流下した場合の冷却性能および蒸発性能について試験した. 得られた結果の大要はつぎのとおりである.
    1総括容量係数KoG・aおよび総括容量伝熱係数kvに対する給液量L/Sの影響はつぎの式で示される.
    KoG・a=K・(L/s)0.45(kcal/m3・hr・△i)
    kv=K・(L/S)0.32(kcal/m3・hr・℃)
    2見掛塔内風速は塔頂風速の約1/10~1/20であつた.
    3蒸発量eに対する塔頂風速u, 給液温度t1, 給液量L/Sの影響についてつぎの実験式を得た.
    e=0.05u0.16・(L/S)0.40・(t1)1.67(mm/hr)
    4顕熱比は約20%である.
    5顕熱比S. H. F. と塔頂風速u, 外気の関係湿度φとの関係はつぎの式で示される.
    S. H. F.=K・u-0.2・φ (%)
    6本試験範囲においては冷濃塔の規模が変つても性能に大きな変化はない.
  • 本報を「加水分解膜に関する研究 (第2報)」とする
    安積 敬嗣, 白子 忠男, 高嶋 四郎
    1968 年 22 巻 4 号 p. 320-322
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    In this paper, an experiment was made on the hydrolysis of sodium chloride solution by using a combined double membrane of anion exchange and vinylon membranes.
    As the result, it was confirmed that the current efficiency of hydrolysis showed a decrease in proportion to an increase in the concentration of sodium chloride solution and to a decrease in current density, but the use of the double membrane made it possible to hydrolize with an efficiency of 70-75% in 0.1 N solution.
    It is of great interest to the manufacture of hydrolysis membrane that the combined membrane of anion exchange and neutral membranes showed such an excellent hydrolizing ability.
  • イオン交換膜の選択透過性に関する研究 (第3報)
    山本 秀夫
    1968 年 22 巻 4 号 p. 323-326
    発行日: 1968年
    公開日: 2013/02/19
    ジャーナル フリー
    電気泳動装置を使用してイオン交換膜中におけるイオンの易動度の測定を行なつた. 第一の方法はアイソトープ22Na,36Clを使いイオンの泳動距離を実測する直接法, 第二の方法は輸率, 膜内イオン濃度, 比電導度から易動度を算出する間接法を用いた.
    測定の結果, 両者とも同種類の膜同士では, ほぼ近似的な値がえられたことから, 一般には第二の間接法で易動度を推定してもよいと考えられる.
    膜中におけるイオンの易動度は水溶液中のものとくらべてH+, OH-以外の1価イオンはほぼ1/10, 2価イオンは1/20~1/50に低下する. 膜中における2価イオンの低下率が特に大であるのはこれらイオンの膜内イオン交換基に対する親和力が大きいためと思われる.
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