ネオン-キセノン混合ガスを封入したカラーテレビ表示用ガス放電パネルを高速パルスで駆動すると,表示陽極近傍に赤燈色ネオン発光が見られ,このため蛍光体のみが発光する場合に比べて色純度が低下する。この発光を入力バルスと電離空間との容量性結合に起因するものと仮定し,模擬放電管による観測結果を定性的に解明した。この発光を抑制する手段として,(1)表示陽極に抵抗を介してパルスを印加する,(2)陰極に負のバイアス電圧を印加する,(3)パルスの立ち上り,立ち下りを鈍らせる,(4)表示陽極に正パルスを印加する代わりに陰極に負パルスを印加する,等が考えられる。
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