ディジタル放送では現行のアナログ放送と比較し,チャンネル切替後の映像が確立するまでに,より長い時間が必要である.ディジタル映像符号化のリフレッシュ間隔を短くすることで,この時間を短くすることができるが,同時に符号化効率は低下する.この問題を検討するために,リフレッシュ間隔を変えた場合の符号化効率への影響をシミュレーションによって調べた.さらに実際の受信形態を想定した評価装置を作製し,主観評価実験により,チャンネル切替時間の許容値について調べた.本稿では,これらの検討結果について報告する.
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