小型ハイビジョンDVTRへの適用を目的として, 高密度記録用変調方式を検討した.新たに提案する8-16変調方式は, 最小符号反転間隔Tminが変調前のビット間隔Tbの1.5倍であるので, 線記録密度が大幅に向上する.さらに, 比較的簡単な符号化アルゴリズムにより、変調信号の直流付近の低域成分をDCフリー特性に近いレベルまで抑圧できる.本稿では, 8-16変調方式の特徴, 符号語の構成法, および変復調の方法について述べる.また, 変調信号の低域成分抑圧度を計算機シミュレーションにより評価した結果, 累積電荷変動(DSV), 電力スペクトル密度(PSD)ともに良好な特性が得られたので報告する.
抄録全体を表示