欠落した投影像情報から3次元物体の空間分布を再生する目的に対して、最小二乗規範(Least Squares Criterion)に基づく共役勾配法を用い、先験情報として得られる物体の外形形状で解を拘束する3次元再生法を提案する。本手法と従来の反復型CT法(Computed Tomography)及びFiltered Back Projection法との関係を考察し、特徴を明らかにする。また、雑音を含むデータに対して最小平均二乗誤差(Minimum Mean Square Error)規範に基づく手法も提案する。簡単な2次元ファントムを用いコンピュータシミュレーションを行ない手法の有効性を確認した。