2座配位子(N-salicylidenealkylamine)、あるいは4座配位子(N,N'-disalicylidene alkyl-diamine)を用いて、亜鉛イオンと配位子が1対1および1対2で配位した、分子内錯塩構造を持つアゾメチン亜鉛錯体を新しく合成し、有機エレクトロルミネッセンス(EL)素子の発光材料として評価した。この中で、1対1錯体である、(N,N'-disalicylidene-1,6-hexanediaminato)zinc(II)を発光層に用いて、2層構造素子[ITO/ホール輸送層/発光層/MgIn]を作製したところ、最高輝度1460cd/m^2を示し、錯体系発光材料としては初めて高輝度青色発光(ピーク波長450nm)を得ることができた。
抄録全体を表示