LANなどのネットワーク環境が整備され, 小型で高性能なワークステーションがオフィスにおいて手軽に利用できるようになってきている. このような情報処理技術の向上により, 従来のワープロやファイリングシステムに象徴されるような事務処理のOA化を越えた高度な情報の流通/活用が要求されている. 昨今のビジネスリエンジニアリング(BPR)でも, その重要性が指摘されている. しかし, 個人で情報を電子化し, 管理し利用するといった従来のOA化に比べてグループで情報をうまく活用することはかなり難しいことが分かってきている. 本稿では, オフィスにおいて情報共有のための環境がどの程度整備され, どういう情報が共有され, どのように情報共有を捉えているかについて, その実態を調査した結果を述べるとともに, その分析から将来の課題, 動向について報告する.
抄録全体を表示