テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
19 巻, 33 号
選択された号の論文の11件中1~11を表示しています
  • 原稿種別: 表紙
    1995 年 19 巻 33 号 p. Cover1-
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 原稿種別: 目次
    1995 年 19 巻 33 号 p. Toc1-
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 岩本 達也, 出澤 正徳, 阪口 豊
    原稿種別: 本文
    1995 年 19 巻 33 号 p. 1-6
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    両眼視における人間の立体知覚には両眼対応のとれない領域も少なからぬ影響を及ぼしている.本論文においては両眼非対応領域の立体知覚への影響のひとつと考えられる対象物の体積感について実験的に検証した.そして得られた特性をコンピュータビジョンシステム上に実現するための方針を提案する.実験では対応, 非対応, または手がかりのない領域の一次元的な変化が体積感にどのような影響を与えるかについて検証した.そしてその結果から, 非対応領域の示唆する情報を反映させる処理の流れと条件分けとを示し, 併せてそのためにシステム上に実現する知覚像のデータモデルが満たすべき要件も示した.
  • 中村 宜孝, 宮里 勉, 岸野 文郎
    原稿種別: 本文
    1995 年 19 巻 33 号 p. 7-13
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    VRを利用した臨場感通信会議システムでは、仮想空間内に表示された物体を協調して直接操作することができる。この場合、人間の視覚、体性感覚等に関する性質を利用し、ユーザの意図理解に基づくシステム支援が可能であれば、より高度なユーザインタフェースを備えたシステムとなりうる。そこで、把持動作を取り上げ、各動作が人間の意図を反映するものと考え、手動作・視覚情報を利用した把持対象の事前推測、さらには人間の意図理解への一つの基礎的な試みとして、仮想環境内に形成された物体を対象とした実験を行った。その結果、物体重心方向と手の重心方向のなす角度はほぼ一定で、さらに、これは物体の形や大きさ、向き、視距離に依存しないことがわかった。したがって、これを利用した把持対象推測および操作支援の可能性が明らかとなった。
  • 出澤 正徳, 中座 淳, 沖 英和, 阪口 豊
    原稿種別: 本文
    1995 年 19 巻 33 号 p. 15-22
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    著者の一人は以前に物理的には表示されていない対象物境界の一部のみに与えられた視差情報から対象物全体を、また、それらの干渉や透明錯視物体をも知覚するという両眼視における3次元錯視現象を見いだした。この錯覚では隠蔽手がかりが重要な役割を演じており、それらが輪郭型隠蔽と体積型隠蔽とに分けられることを示した。これらの錯視現象で隠蔽する側または隠蔽される側の対象物が運動する場合について検討し、新しい型の動的錯視現象が見いだされた。これに関連し、従来からよく知られた幾何学的錯視図形に対し、誘導因子と思われる図形を運動させ、静止状態では全く予想できない新しい視覚効果が見いだされた。さらに複数の物体の運動における群化と3次元知覚に関し、興味深い現象が観察された。
  • 魚森 謙也
    原稿種別: 本文
    1995 年 19 巻 33 号 p. 23-30
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ランダムドット・ステレオグラムを用いて、一点を注視し一度に画像全体の奥行きが観察出来る条件(注視条件)と、表示面と手前(奥側)の画像を交互に注視し、注視した領域が明瞭に見える条件(自由観察条件)での両眼融合範囲を測定した。その結果、自由観察条件では、視野角が小さい場合、両眼融合範囲は刺激の視野角と正の相関があり視距離とは無関係であること、画面奥側での両眼融合範囲は左右の視線が平行になる状態よりも小さい場合があるという結果を得た。注視条件では、画面全体が明瞭に見えていると感じる両眼融合範囲はバナムの限界よりも多少広く最大で±40分という結果を得た。更に、測定された両眼融合範囲を用いて自然に立体画像を観察できるための撮像・表示パラメータの条件を考察した。
  • 鹿毛 裕史, 山田 訓, 塩野 悟
    原稿種別: 本文
    1995 年 19 巻 33 号 p. 31-38
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    サル大脳皮質MT野の生理学的知見に基づく動き統合モデルを構築した。視覚野の一つであるMT野のニューロンは動きに強い方向選択性を持ち、コラム状に構成されていることが知られている。しかしコラム間の相互作用によって各方向への応答がどのように統合されるかは明らかにされていない。生理学の分野では、ベクトル和または勝者独占による二通りの統合方式が提唱されている。我々は、いずれの方式がこれまでの生理学および心理学の実験結果をうまく説明できるかを明らかにするために、モデルによるシミュレーションを行った。その結果、勝者独占方式が妥当であり、さらにベクトル和方式も勝者独占方式の枠組み内で説明できることを示した。
  • 岩橋 政宏, 神林 紀嘉, 貴家 仁志
    原稿種別: 本文
    1995 年 19 巻 33 号 p. 39-44
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本報告は, ディジタル画像データを変換符号化する場合の, 演算処理の簡略化について述べている.画像データの高精細化により, 処理対象となる画素数が増加するため, 符号化処理に多くの時間がかかってしまう.これに対し, 符号化演算における乗算器係数(具体的には離散コサイン変換の基底係数)の値を, 出来るだけ少ないビット数で表現することで, 処理が簡略化され, 演算時間が短縮できる.但し, このビット数低減により, 再生画像の画質が更に劣化してはならないという制約条件を考慮する.本報告では, こうした条件の下で, ビット数の低減が可能であることを示す.また, MPEGやJPEGなどの具体的な符号化例における, ビット数低減の限界値を明らかにする.これにより, 再生画像の画質劣化を増加させずに, 乗算器係数のビット数が低減できるため, 符号化装置のハードウェアの簡略化が可能となる.
  • 長石 道博
    原稿種別: 本文
    1995 年 19 巻 33 号 p. 45-52
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    人間のパターン認識機構における視覚の誘導場による認識モデルの存在について示す。視覚の誘導場理論は人間の視知覚現象を「場」の特性を用いて数学的に解明できる有力な手段である。このことから、視覚の誘導場理論でパターン認識を実現しようという研究がなされ、その結果、人間のパターン認識機構において視覚の誘導場による認識モデルが存在することが予測される。そこで本研究は、心理学的な知見から視覚の誘導場によるパターン認識モデルを提案し、計算機シミュレーションによりモデルの検証とその性質について調べた。そして、人間のパターン認識機構における視覚の誘導場による認識モデルの存在について検討した。
  • 藤田 昌彦
    原稿種別: 本文
    1995 年 19 巻 33 号 p. 53-58
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    静止網膜像や盲点などに現れる視知覚充填は, 我々の通常の視覚の成立の基礎であることが示唆されている.すなわち視覚的像はエッジ周辺部分の像情報が100ミリ秒ほどの瞬時に周辺部分に拡散して成立しているらしい.もしこれが事実ならば, 2つの異なる画面を一定周期で交代表示させると, 各画面の視知覚が完成する前に中途で止めた知覚の状態が現れるに違いない.このような手法を用いて, エッジ周辺からの像情報の拡散と, 提示初期の時間的エッジによる情報の立ち上がりを確認し, さらに立体視知覚との関係を調べた.
  • 原稿種別: 付録等
    1995 年 19 巻 33 号 p. App1-
    発行日: 1995/06/23
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
feedback
Top