カラー画像は,画面の2次元平面の位置(x,y)から色を表すベクトルC^^→への写像を表現したベクトル関数C^^→=f^^→(x,y)で表現される.このことに着目して,新たにベクトル関数のKL変換を考案し,これをカラー画像の符号化に適用した.その符号化方法は,次のようになる:(1)カラー画像f^^→(x,y)を正規直交ベクトル関数<φ^^→>^<(u)>(x,y)を使って,f^^→(x,y)=Σ_ua_u<φ^^→>^<(u)>(x,y)と展開する.(2)展開係数a_uを画像情報として伝送する. RGB表色系を使ってこの符号化の実験を行い,JPEGよりも優れた符号化方式であるという結果を得た.
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