線構造絵素のある場合の画質について検討した。絵素構造による画質要因には妨害感と鮮鋭感とがあり, 総合画質と含めて種々の絵素サイズの画像を主観評価して以下の結論を得た。(1)線構造絵素の空間周波数約40cpd付近で最高画質となり, 絵素構造なしの場合よりもよい評価(5段階評価で約0.5ランク上)となった。(2)絵素構造に基づく画質要因を妨害感と鮮鋭感とにする総合画質は両要因の小さい方の値で決まり, 一種の並列和で表わされることになる。主に(1)の結果の画像displayへの応用についても説明した。
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