DC型カラーPDPの最大の欠点であった、寿命の問題は、各セルに抵抗をつけたパネルで、ガス圧力を約2倍にすれば解決できることを既にのべた。ここでは発光出力低下等で寿命の決定要因となっている陰極材料のスパッタの様相について理論的な考察をした。セルの2次元模型を導入し、陰極原子が拡散方程式に従って、拡散し、セル壁面に付着するとし,定常解を求めた。その付着量から,輝度劣化曲線を求めたところ、測定値と良く一致した。命が、圧力、電流のどのような関数になるかを、Townesのスパッタ率の式から求めたところ、定性的ではあるが実験結果とほぼ一致した。この理論は、AC型にも適用できることも言及した。
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