ホログラフィックステレオグラムでレーザ光再生型のポートレートを作製した.ポートレートの原画は白黒CCDカメラを人物の周りで回転させて入力する.実験では解像度が256×256画素の原画を100枚使用した.これらの画像は液晶TVを空間光変調器として用いたシステムでホログラムフィルムに露光する.ポートレートを記録したフィルムにレーザ光を照射したところ立体感のある再生像を観察できた.良好な再生像を得るにはコントラストの高い原画像を用いるほか,ホログラムを記録するときの物体光と参照光との比,フィルムヘの露光時間等に注意する必要がある.また,フィルムを回転させたときに再生像のちらつきを無くすには,原画像の視点変換角度に注意する必要がある.
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