7GHz帯FPU回線のマルチパス特性の測定法と実回線における測定結果, フーリエ解析に用いる新しい窓関数の提案, マルチパスと画質劣化の関係について述べる.従来その伝送路が非線形であったために, 測定が難しかったアナログFM方式の現行7GHz帯FPUのマルチバス特性を, 群遅延特性のみを用いて測定した.測定の結果, マルチパスは複数存在しており, 遅延時間は長いもので1470nsのものがあった.また測定データより遅延時間とDU比を求めるときに使用するフーリエ変換に新しい窓を提案し, 測定の分解能の向上を計り, 遅延時間差60nsの近接したマルチパスを確認した.さらにマルチパスの遅延時間, DU比と受信映像の画質劣化の関係について検討をおこない, 画質劣化の検知限を与えるDU比を求めた.
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