画像源から観視者の内部過程までを網羅した画質評価過程のモデルを提起し、これに基づいた画質評価を行なうための諸問題を検討した。このモデルが因子分析モデルと同型なことから、テレビ受像機で明るさとコントラストを変化させた画質の因子分析を通して、実際に等価な分析が可能であることを示した.また、要素感覚空間の構造を求めた例として、様々な帯域ブースト特性の系を通した画像の画質が、3次元空間で表されること、これが周波数重み関数で予測できることを紹介した。さらに,画質構造分析の例としてカラー液晶表示デバイスの画質評価結果について述べた。
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