界面配向処理を片側が高プレティルト配向(θ_<High>),他方を低プレティルト配向(θ_<Low>)とした非対称界面配向処理のサンドイッチ型セルおよびくさび型セルにロングピッチコレステリスティック(N^*)液晶を注入して,その時に発生する組織を観察した.θ_H=88°,θ_L=30°としたくさび型セルにおいては,連続的に伸長方向が回転するストライプドメインが見られた.また,高プレティルト側界面の面内方向付けを強めたθ_H=80°とθ_L=30°とした3μmの薄いサンドイッチ型セルにおいて,電圧によってねじれ角が2πとπの組織間で遷移する現象がみられた.この組織遷移に伴う電気光学特性は鋭い急峻性と,速い応答特性を示した.
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