ディジタル磁気記録における非線形歪は記録密度と共に大となり, SN比特性の劣化をもたらす.本稿では, まず非線形ビットシフトと規格化線密度の関係を求め, これによる非線形チャネルモデルを与えている.次いで, 3層の階層型ニューラルネットワークによるPR4パーシャルレスポンスチャネルの非線形等化を行ない, この非線形チャネルモデルを用いてシミュレーションにより等化特性とSN比特性を求め, 従来のナイキスト等化の場合と比較検討している.そして, ニューラルネットワーク等化により大幅なSN比改善が得られることを示している, 更に, ニューラルネットワーク等化器を伴うPRML方式についても検討している.
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