健常成人の睡眠時の体動, 脳波, 心拍ゆらぎを計測・解析した。体動は動画像の解析により評価された。脳波はノンレム睡眠の最も深い眠りに発生するδ波により評価された。心拍ゆらぎは心拍間隔のパワースペクトルにおける低周波数帯, 高周波数帯のパワーから評価され、これらが反映する交感神経, 副交感神経活動が解析された。体動時には自律神経活動が活発になり、交感神経の活動は副交感神経の活動より優勢であった。また、体動時にはδ波のパワーは減少し、睡眠が浅くなることがわかった。体動, 脳波, 心拍ゆらぎの解析から自律神経活動と体動, 睡眠の関係を表すモデルを検討する。
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