テレビジョン学会技術報告
Online ISSN : 2433-0914
Print ISSN : 0386-4227
20 巻, 9 号
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  • 原稿種別: 表紙
    1996 年 20 巻 9 号 p. Cover1-
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 原稿種別: 目次
    1996 年 20 巻 9 号 p. Toc1-
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
  • 西村 潔, 湯浅 邦夫, 原 美昭, 土橋 義富
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 1-6
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    低電力域で使用される冷陰極蛍光ランプの設計について述べた。試作ランプはXeと水銀が封入され、蛍光体は真空紫外域に励起波長を持つものを使用した。両電極間にパルス電圧を加えて放電させ、その際の電気特性および輝度の変化を測定した。その結果、パルス放電によってランプ効率が増加し、低温輝度および立ち上がり特性の改善が示された。また、発光強度の変化の測定からXeの放射機構に関して考察した。
  • 浦壁 隆浩, 原田 茂樹, 西勝 健夫, 狩野 雅夫
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 7-12
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本報告では、LCDバックライト用光源として検討した新しいタイプの平面型蛍光ランプについて述べる。このランプは2枚のガラス基板からなる非常に簡単な構造であり、またXe誘電体バリア放電を利用している。このランプの特長は、(1)ランプサイズに依らず安定な輝度特性が得られる。(2)低温時の始動特性が良い。(3)むらの無い面発光が得られる。(4)高輝度・高効率である。(正弦波 : 5000cd/m^2,18lm/Wパルス波 : 3500cd/m^2,27lm/W)(5)輝度維持率が良好である。
  • 末広 好伸, 佐藤 敬, 内田 浩二, 山崎 繁
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 13-18
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本報告では、屋外の高所に設置される発光ダイオード表示板に使用される光源として、反射型発光ダイオードを用い、高輝度でかつ広い視認角をもつものとして開発した発光ダイオードランプの紹介を行なう。反射型発光ダイオードの光学的特徴や構造的特徴を活かすことにより、レンズ型発光ダイオードを用いたものでは実現されていない、この用途の光源に適した特性をもつ発光ダイオードランプとできることを示した。
  • 大谷 進, 中津 竜之, 森 寛伸, 内池 平樹
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 19-24
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    本研究では、n型シリコンを用いて電界放出アレイを作成し、電子放出特性、放出電子のエネルギー分布を測定した。さらに、高融点金属で覆われた電界放出アレイを作成し同様の測定を行った。金属被覆することにより、低電圧での電子放出を確認した。放出電子のエネルギー分布の測定から、金属被覆しないときには、金属被覆したときよりも分布が広がりを持つ傾向が得られた。
  • 小南 裕子, 中西 洋一郎, 畑中 義式
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 25-30
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    CRT用蛍光体にいくつかの方法で導電性の付与を試み、その付与の方法と500V以下の電子線で励起した場合の発光特性との関係について検討した。ZnS : Ag, Cl蛍光体にCdを添加すると低電圧側で帯電が若干改善された。Zn_<1-x>Cd_xS : Ag, Cl蛍光体にIn_2O_3の粉末を10wt%混合すると低加速電圧時において輝度の改善が顕著に現れた。更にY_2O_2S : Eu蛍光体に対しても極めて効果的であった。蛍光体粒子の表面に化学反応によりCu_xS導電層を形成させたところ、低電圧時で若干の効果があり、輝度は導電層の厚さに大きく依存することがわかった。またゾル-ゲル法によるIn_2O_3の被覆を行ったところ、In_2O_3粉末を混合した場合と同様の顕著な効果が認められた。塗布した蛍光体の表面にカーボンを蒸着しその効果について調べた。
  • 吉岡 俊博, 牧野 充芳, 上岡 充生
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 31-36
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    カラーPDPは放電により発生する真空紫外光を用い蛍光体を励起・発光させカラー画像を表示する。このため、PDPに用いる蛍光体材料や蛍光体膜には真空紫外光による特性評価が必要である。そこで、発光波長が真空紫外領域にあるエキシマランプを用いた蛍光体評価装置を作製し、各種蛍光体の発光特性を測定した。また、発光輝度の蛍光体膜厚依存性及び下地層の効果を定量的に評価し、PDP用蛍光体に必要な膜厚について議論した。
  • 後沢 瑞芳, 小池 純郎
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 37-42
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    絶縁物であるY_2O_3を、Alペーストに混合しスクリーン印刷して陰極を形成するか、あるいは厚膜のAl母線上にスクリーン印刷で形成することで、陰極として働くことがわかった。パネルへの封入ガスがHe-Xe(10%)200Torrでは、放電電圧はAl陰極と比較して80V以上低く、駆動電圧の低電圧化が可能である。また、電圧の経時変化も緩やかであった。輝度劣化はAlのスパッタを完全に押さえられなかったものの、10,000時間以上の寿命を確認した。放電電圧の低下の一方で、輝度・効率は改善されなかった。今後、ガス圧・ガス組成の最適化や、透明電極との組み合わせなどによる陰極構造の工夫によって、DC型PDPへの適用の可能性がある。
  • 原野 雄一, 林 海, 内池 平樹
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 43-48
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ac形プラズマディスプレイの点火電圧は, イオン衝撃による保護層材料からの2次電子放出比が大きな保護層ほど低電圧で駆動することができる.また, 高輝度・高発光効率化を実現するため, MgOに代わる新しい保護層材料と作成方法の研究を行うことは重要である.今回我々は, 保護層材料の2次電子測定装置を作成し, その装置を用いてステンレス, MgO, 真空紫外線透過材料について2次電子放出特性の測定を行った.
  • 佐々木 孝明, 上美谷 雅之, 村上 祐一郎, 内池 平樹
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 49-54
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    蛍光体塗布面積を広くすることはプラズマディスプレイの高輝度・高発光効率化を実現するための有効な方法の一つである。しかし、蛍光体塗布面積を大きくすると蛍光体が放電で発生するイオンによる衝撃を受ける確率が高くなり、寿命を低下させる大きな要因となる。蛍光体上にMgO保護層を形成することで、イオン衝撃による損傷を著しく少なくすることができる。しかし、MgOは、波長147nmの真空紫外線を吸収する特性があるため、輝度および発光効率を低下させる原因となる。従って真空紫外線の透過率の良い保護層材料を開発することは極めて重要な課題となっている。本研究ではMgF_2とMgOの二重保護層を障壁電極型acプラズマディスプレイに適用しその発光特性を測定した。
  • 小林 浩之, 相川 隆, 五十嵐 清, 御子柴 茂生, 浅井 秀之, 菊地 直哉, 可児 章
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 55-60
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    AC-PDPにおける維持放電では壁電荷が重要な役割を担う。本研究では、書込放電と維持放電の機能が完全に分離したAC/DCハイブリッド型PDPを用い、書込放電による初期壁電荷を定量的に測定するとともに、維持放電発光における発光強度および発光強度ピーク遅延時間について観測した。その結果、初期壁電荷量によって維持放電発光強度の安定性が大きく異なること、またこれが壁電圧変動曲線によって定性的に説明されることが確認できた。これらの測定結果をもとに、維持放電発光立上がりの遅延を含めた安定性を改善する駆動方法を提案する。
  • 小杉 直貴, 比嘉 久順, 橘 邦英, 坂井 徹男
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 61-66
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    カラーPDPセルの微小空間放電内におけるXe共鳴準位(1s_4)密度を、顕微鏡を集光系に用いたレーザ吸収分光法によって時間空間分解測定した。実験で用いたパネル構造およびガス条件(He-Xe(10%), total2.67X10^4Paおよびtotal4.66X10^4Pa)の下では、電極間距離350μm以上の時に陽光柱が発生することを密度分布の測定によって確認した。より効果的に陽光柱を生成するためには、封入ガス圧を高くすることが有効であることがわかった。
  • 戸田 幸作, 山口 高弘, 増田 健夫, 御子柴 茂生, 鴻上 明彦
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 67-72
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    カラーPDPでは、階調表示方式としてフィールド内パルス数変調を用いている。この方式により動画を表示した場合、階調や表示色に乱れが生じる。これらの乱れは、動画偽輪郭やfalse colorと呼ばれ、発光スキームの時間的不均一性が、像を追従する視線の動きにより、空間的不均一性に変換されることによって発生する。本研究ではこれらの乱れをシミュレーションおよび実測により検討した。動画偽輪郭の現れかたは、像(視点)の移動速度、発光ブロック長、フィールド内の発光分布、および画素配列に依存する。しかし発光デューティにはほとんど依存しない。また、中間調のあるカラー動画表示にはfalse colorが現れる。たとえばマジェンタの階調パターンが移動すると、赤と青のペアとなったfalse colorが平行移動する。
  • 若生 一広, 韓 官栄, 内田 龍男
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 73-78
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    液晶の分子配向制御にラビングが広く用いられているが、通常のラビングは多数の繊維によるため表面形状の解析を複雑にしている。そこで筆者らは、これを繊維一本によるラビングの重ね合わせと捉え、解析を簡単化するために繊維一本でラビングを行い、配向膜表面の溝形状をAFMで観察した。一方、繊維端面形状をSEMで観察し、両者の曲率半径を比較した。その結果、溝形状を形成している支配的要因は繊維端面形状であることを確認した。また溝形状についてAFMとFFM(摩擦力顕微鏡)を併用して観察したところ、AFM単体で観察した場合に比べて精度良く測定できることが分かった。次に表面配向力を測定し、端面が滑らかなため浅く幅の広い溝を生じさせやすい繊維のほうが大きな配向力が得られることを示した。
  • 吉井 克昌, 佐藤 由美子, 佐々木 順彦, 鹿野 満
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 79-83
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    偏光UV照射された高分子膜上で液晶分子(5CB)が配向するメカニズムについて分光学的手法を用いて検討した。その結果、ポリビニルシンナメート(PVCn)の架橋反応は偏光UV照射時の基板温度に大きく依存し、特にPVCnのガラス転移点以上に加熱しながら偏光UV照射すると5CBの配向性が向上することがわかった。また偏光UV照射時の膜温度がガラス転移点以上のときは架橋した構造が液晶の配向に寄与していると考えられる。
  • 杉村 明彦, 欧陽 鐘燦
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 85-90
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    一般化表面エネルギg_s(θ, φ)に基づく、液晶セルのバルク内と基板表面でのトルクバランス方程式より、表面アンカリングエネルギ強度とツイストセルの方位角変位との関係が導かれる。この関係を用いて、超薄膜ポリイミドLangmuir-Blodgett(LB)膜上での4-pentyl-4'-cyanobiphenyl(5CB)液晶の表面アンカリングエネルギを測定した。LB膜厚の増加にともない、表面エネルギ強度は増加し飽和する傾向を示した。
  • 長谷部 浩史, 高津 晴義, 飯村 靖文, 小林 駿介
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 91-94
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ガラス基板上に液晶性モノアクリレート及び液晶性を示さないアクリレート、又これらの混合物の光硬化膜を形成し、この基板を用いてアクリレート光硬化膜と液晶界面での液晶の配向を検討した。その結果、液晶性モノアクリレート硬化膜では垂直配向が、液晶性を示さないジアクリレート硬化膜では水平配向が、液晶性を示さないモノアクリレート硬化膜では垂直配向が得られた。液晶配向とアクリレートの化学構造との関係を議論する。
  • 岩井 義夫, 佐藤 成広, 水野 浩明, 望月 秀晃
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 95-100
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ポリウレタンエラストマー(PUE)のアモルファスTN(a-TN)用配向膜への応用を試みた。このポリマーは、ガラス転移温度(Tg)を境に物性が可逆的に大きく変化する特性を持つ。PUE上での液晶の配向挙動を調べたところ、ポリマーの物性変化に対応して、ポリマーと液晶間の相互作用が変化し、配向状態が変化することが明らかになった。PUEをa-TN用配向膜に用いることで、短時間の熱アニールにより配向膜界面での液晶を再配向させることができ、ネマチック相での液晶注入時に発生していた流動配向を容易に消失させることが可能になった。
  • 周 英, 佐藤 進
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 101-106
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    弾性定数は液晶ディスプレイの特性や液晶の物性において非常に重要なパラメータである。本研究では、高電界印加によるネマティック液晶の分子配列の変形に伴うリターデーションの変化及び印加電圧-容量特性から、弾性定数を計算する理論式を導き、それに基づいて、ネマティック液晶の弾性定数比K_<33>/K_<11>及び弾性定数K_<11>を求める新しい測定法を提案し、実際にこれらの定数の測定を行った結果について報告する。
  • 伊藤 剛, 奥村 治彦, 鈴木 公平, 鈴木 幸治
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 107-112
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    LCDの回路系に関し、動的および静的消費電力を低減するマルチフィールド駆動法(MF駆動)を開発した。MF駆動は1フレームを複数のサブフィールドに分割して駆動し、リフレッシュレートを低速化する。低速化によって生じるフリッカは、隣接画素間で補償し合うようにインターレース駆動することで非視認化している。これにより、非選択期間に画像信号の送受信とクロックの停止および階調信号発生回路のOFFを行うことができるため、サブフィールド数に反比例する形で消費電力を低減できる。ここでは本方式を9.5"VGA TFT-LCDに適用し、全ての表示画像において全消費電力を半減できることと、画質の基本性能(V-T曲線、フリッカ、クロストーク)に実用上問題ないことを確認した。
  • 平 和樹, 鈴木 公平
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 113-118
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    反射型LCDにおける「見やすさ」と視感反射率、コントラストの関係を主観評価により明らかにした。文字と写真を含むモノクロ画像の視感反射率、コントラストを変調させ、光沢紙に印刷した50枚のプリンタ出力画像を用い、被験者40名に対して机上面垂直照度500lxの条件下で5段階評価を実施した。得られた各画像の評価平均値と視感反射率、コントラストの関係を関連づける実験式を導入し、最小二乗法を用いて視感反射率とコントラストに対する許容限界曲線を得た。
  • 前田 強, 松島 寿治, 岡本 英司, 奥村 治, 飯野 聖一
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 119-124
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    カラーフィルタを備えた液晶パネルをMIM(Metal-Insulator-Metal)アクティブマトリクス方式で駆動することを前提に、高画質で表示色数の多い反射型カラー液晶ディスプレイを開発した。本報告では、液晶モード、下側ガラス基板による視差の影響、カラーフィルタ特性、カラーフィルタ配置、反射板特性等について検討した結果を述べる。
  • 石鍋 隆宏, 中山 貴徳, 鈴木 信, 内田 龍男
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 125-130
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    軽量化、低消費電力化を可能とする反射型LCDは、明るく、高精細であることが求められている。そこで、新しく鏡面反射板と前方散乱フィルムを用い、液晶の複屈折効果を用いて表示を行う反射型LCDを提案する。この方式では、明るさ、高解像度化の点で有利となるだけでなく、複屈折フィルムで液晶の光学特性を補償することにより広視野角化、さらには高速応答化を実現することができる。本報告では、この反射型LCDに用いられる光散乱フィルムの最適条件について述べる。
  • 伊達 宗和, 田中 敬二, 加藤 謹矢, 酒井 重信
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 131-136
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    ホログラフィック高分子分散液晶(HPDLC)を用いたフルカラー反射形ディスプレイについて報告する。HPDLCは、高分子樹脂中に液晶の微粒子を分散させて作製した、電界によりon/off可能なホログラムである。動作速度は1ms以下と動画表示に充分で、階調表現も可能である。さらに、偏光に依存せず積層が可能なので光の利用効率が高く、色純度も高いなど基本特性において優れている。今回我々は、任意の波長の素子の作製法を確立するとともに、TFT駆動により32×32画素のモノクローム表示パネルを作製し、HPDLCを用いた反射形フルカラーディスプレイが実現できることを明らかにした。
  • 蒋 敏, 岡田 裕之, 女川 博義
    原稿種別: 本文
    1996 年 20 巻 9 号 p. 137-142
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
    平板ガラスにギャップが30μm、長さ25mmのスリット型電極対を作り、間隔2μmで平板ガラスを向かい合わせたセルに強誘電性液晶を注入し、横電場(Horizontal Electric Field : HEF)を加えて電圧-光透過度(Tr-V)特性を測定した.HEFセルの電気光学特性の実験結果から、Tr-V特性にはヒステリシスがあり、コントラスト比は30 : 1に達した.HEFセルの光スイッチング応答から、セル中央部ではスメクチック層法線周りの回転が容易に起こり、応答時間は5ms以下、スイッチング電流は約10^<-9>Aであった.壁面近くの分子は動きにくく、閾電界強度2[V/μm]以上で動くことがわかった.
  • 原稿種別: 付録等
    1996 年 20 巻 9 号 p. App1-
    発行日: 1996/02/21
    公開日: 2017/10/13
    研究報告書・技術報告書 フリー
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