カラーディスプレイ管(CDT、Color Display Tube)の表面コーティングは、(1)防眩、(2)コントラスト向上、(3)帯電防止、(4)AEF対応等の目的があり、種々の方法で実用化されている。なかでも低コストを前提とするスビンコート法やスプレーコート法といった、いわゆるウエット法が主流である。従来、このウエット法では、CDT単独での漏洩交流電場(AEF、Alternating Electric Fie1d)対応は不可能とされていた。今回、新しい手法によりCDT単独でのAEF対応型の高コントラストカラー管を開発し、量産体制を確立した。