本報告では, 等濃線を用いて単一濃淡画像から三次元物体形状を復元する手法について報告する.単一濃淡画像からの物体形状復元については, HornがShape from Shadingとして定式化しているが, 雑音に弱く, 処理が複雑となるという欠点がある.そこで, 筆者らは安定かつ簡単に抽出され, しかも対象物体の三次元形状を比較的よく反映しているという特徴を持つ等濃線を用いた手法について検討を行い, Homの定式化に比べ簡単かつ安定な形状復元手法を開発した.シミュレーション画像を用いた復元実験では, まだ解決すべき問題があるものの, 本手法が有効であるとの見通しが得られた.
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