社会学評論
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42 巻 , 3 号
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  • 桜井 芳生
    1991 年 42 巻 3 号 p. 229-242,329
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
    我々は、ジンメルが展開した「同等化・差異化の欲求」論を拡張的に展開する試みをしている。ここでは、社会学的なアプローチがあまりなされていない「いき」と「通」のトピックにこの視点を適用する。「いき」と「通」に関する先行業績を援用すると「I通り者=意気=競い組」「II通」「III粋=いき」の三類型にまとめることができる。我々はそれぞれジンメルを参考に、「威信をめぐる闘争」「マニュアルを媒介にした流行」「二つの欲求の遊戯的形式での不安定的発散」として統一的視点から解釈することを提案する。最後に、「いき」の三徴表の相互関係と、「いき」の行く末への、ある示唆を行う。
  • 後藤 一蔵
    1991 年 42 巻 3 号 p. 243-262,329
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
    今日、村落の混住化現象は広く見られ、新しいタイプの地域社会としての様相を深めつつある。従来の村落の混住化現象に関する研究は、資本の高蓄積過程との関わりを重視するあまり、村落内部における地付層と来住した非農家層との対応関係についての把握は不十分であったと言わざるを得ない。それゆえ、本稿においては一事例をとりあげ、地付層、とりわけ、村落リーダー層と非農家層との対応関係がいかに展開されているかを中心に村落の変容・再編過程を明らかにする。
    その際、行政の末端機構として位置する部落会をとりあげ、その運営の主たる財源である部落協議費 (区費) の賦課基準の変遷過程を中心にみていきたい。本事例にあっては、昭和三四年度の本格的な区費制度の導入以降これまで三度にわたって変更が行われてきた。そこには村落リーダー層の「伝統的威信の維持」という論理が貫かれ、区費順位は固定化する傾向が指摘できる。
  • 土井 隆義
    1991 年 42 巻 3 号 p. 263-277,328
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
    本稿は、犯罪者の人格を保護しようとする少年法の理念がいかに成立し、いかなる限界をもっているかを、デュルケムの社会理論を援用しながら考察する。とくに「子どもの権利条約」に象徴される少年の人権擁護の思想の高まりが、少年法の理念にどのような影響を与えつつあるのかに注目する。議論の結果、従来の保護主義が、犯罪少年に対する制裁をかえって強化する機能をはたしている側面もあることが明らかになる。犯罪者の保護と統制という二律背反を抱えこんだ近代社会の苦悩を解消する糸口は、人格崇拝という近代の神話そのものを相対化することによってのみ見出すことができよう。
  • 1991 年 42 巻 3 号 p. 277
    発行日: 1991年
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 中江 桂子
    1991 年 42 巻 3 号 p. 278-292,328
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2010/05/07
    ジャーナル フリー
    かつて、P・L・バーガーは近代意識成立の結果、名誉観念が衰退していくことを論じた。しかし、この論文の主旨を敷延すれば、近代の成立以前には「名誉」は価値の中枢であり、最重要な社会構成原理であったということでもある。しかも、「名誉」の観念は近代以降も大きな変容を経ながらも、価値の重要な一翼を担っていることにかわりはない。
    社会学理論のなかで名誉は、行為論や集団論においては社会統合を側面から支える一要因として論じられてきた。あるいは、近代化論の主題としてとらえられてきた。そのいずれも、権力の形態に従属する価値として位置付けられてきた。
    しかし、名誉は、権力によってつくり出されるものという側面のみで理解する278ことはできない。名誉という価値は、権力と深く結びつく場合もあれば、権力とのあいだに葛藤や摩擦を起こす場合もある。名誉はむしろ権力の形態からは独立した構成原理を持つ価値である。そして名誉と権力の統合形態がどのように関わるかによって、社会は個性的な特質を生み出すことになる。このような視角からこの論文では、古典古代からキリスト教思想を経由し、近代初期にいたるヨーロッパ思想の具体例を手がかりにしながら、「名誉」という価値の社会学的位置付けを行うとともに、名誉の変容の理論的な契機はなんであったのかを論じる。
  • 宇都宮 京子
    1991 年 42 巻 3 号 p. 293-306,327
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
    シュッツとパーソンズはともに「社会学の基礎概念」を重視していたが、この論文においては、「理解社会学の若干の範疇」において見られた「客観的可能性の範疇」への言及が削除されている。この範疇についてウェーバーが語る時は因果連関を構成する主体が前提されており、この場合その行為が研究者の観察対象とされる行為者自身の立場と研究者の立場は原則的には分けられていた。その上でその行為を引き起こした原因としての動機に、研究者がいかに妥当性をもって接近できるかが考えられていたのである。そしてウェーバーは、この範疇は、間接的にではあるがフッサールやラスクの諸論稿と関係があると述べている。すなわちウェーバーにとって現象学は、彼が研究者の立場と行為者の立場とを分ける根拠を提供していたといえる。シュッツもパーソンズもともに、ウェーバーと現象学との直接的な関係を前提してはいなかったが、シュッツはウェーバーが行為者と研究者の立場を分けていないことを批判し、パーソンズは肯定していた。もしも二人が「理解」論文にもっと注目し、ウェーバーと現象学との関係を前提していたならば、両者の往復書簡はもっと有益な結果を生んでいたのではないだろうか。
  • 大澤 真幸
    1991 年 42 巻 3 号 p. 307-315
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 上野 千鶴子
    1991 年 42 巻 3 号 p. 316-318
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 熊谷 苑子
    1991 年 42 巻 3 号 p. 319-320
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 西山 八重子
    1991 年 42 巻 3 号 p. 320-322
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 松本 通晴
    1991 年 42 巻 3 号 p. 322-324
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
  • 井上 宏
    1991 年 42 巻 3 号 p. 324-325
    発行日: 1991/12/31
    公開日: 2009/11/11
    ジャーナル フリー
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